【泌尿器科の専門医が解説】嵌頓(カントン)包茎の手術で知っておくべき知識

カントン包茎 手術アイキャッチ画像

『カントン包茎で手術したいけど、痛みとか傷跡とか怖い』
『どこに行くべきなのか、費用など分からないことが多い』
と思っていませんか?

手術となると不安に思うことは多いですよね。

そこで本記事では日本泌尿器科学会認定の専門医である筆者が嵌頓(カントン)包茎の手術を検討した際にみなさんが疑問や不安に思うこと、そして治療を受ける前に知っておいて頂きたい知識を1つ1つ丁寧に解説します。

1. 本当に嵌頓(カントン)包茎ですか?

皆様にまず初めに確認して頂きたいのは、ご自身が本当に嵌頓(カントン)包茎かどうかです。

よく誤解されていますが

■ 包皮輪狭窄型包茎:仮性包茎の一種で『通常時は包皮を剥いて亀頭をスムーズに(もしくはなんとか)露出できるものの、勃起時は締め付けが強く剥けない、もしくは剥きにくい』状態です。

包皮輪狭窄型包茎

■ カントン包茎:包皮輪狭窄型包茎もしくは真性包茎の方が包皮を無理やり剥いて亀頭を露出したまま放っておいた為に下の写真の様に浮腫んで(むくんで)戻らなくなってしまった状態です。

嵌頓(カントン)包茎イラスト

おそらく『カントン包茎だと思ってたけど、包皮輪狭窄型包茎だった』という方も多いのではないかと思います。

この勘違い、泌尿器科医なら間違うことはありませんが、他の科の医師でもよく勘違いされ実際にインターネット上にクリニックのホームページも間違いばかりです。

仮にもし本当にこのカントン包茎であればできるだけ早く手術が必要です。このまま記事を読んで頂き速やかに手続きを進めましょう!

自分は包皮輪狭窄型包茎だ、と思われた方は別記事に詳しくまとめておりますのでそちらを参考にされて下さい。

【泌尿器科の専門医が解説】包皮輪狭窄型包茎の手術で知っておくべき6つの知識

2. 本当にカントン包茎なら早期の治療が必要!

カントン包茎は仮性包茎もしくは真性包茎の方が包皮を無理やり剥いて亀頭を露出したまま放っておいた為に上の写真の様に浮腫んで(むくんで)戻らなくなってしまった状態です。

嵌頓(カントン)包茎には3つグレード(段階)があります。

■ グレード1(軽症):包皮の浮腫のみの状態
■ グレード2(中等症):浮腫だけでなく血流が悪くなり亀頭もうっ血(充血)してしまっている状態
■ グレード3(重症):亀頭に潰瘍や出血が見られる状態

嵌頓(カントン)包茎の患者様の90%以上の方がグレード2以下ですが、放っておくと浮腫みで血液の流れが止まってしまいペニスが腐ってしまうリスクが有ります。またグレード3になってしまうと治療が非常に困難になりますので、早めの治療が必要になります。

では実際にどの様な治療になるのか見て行きましょう!

3. 嵌頓(カントン)包茎の治療

治療は『整復』→『手術』の順番です。

3-1 整復

まずはイラストや写真の様に『整復』と言って、浮腫んで戻らなくなった包皮を戻します。

麻酔を行なった後、ペニスを両手でしっかりと持ちます。人差し指と中指で浮腫んでいるところを亀頭側に、亀頭は親指で圧迫し包皮を戻します。指同士の対向運動がコツですが、慣れた泌尿器科医でないと困難です。

3-2 手術

整復が終了したら次に手術を行います。手術は浮腫んでいた包皮を含めて切除する包茎手術が必要です。大きな病院の泌尿器科で行なっている『環状切開法』でも手術可能ですが、嵌頓(カントン)の状態で皮膚が痛んでいる分、傷痕も残りやすいです。ですので、美容面医も配慮した特殊な環状切開法である亀頭下環状切開法がお薦めです

なお包茎の手術方法に関しては下記記事に詳しくまとめておりますので参考にされて下さい。

【泌尿器科の専門医が徹底解説】包茎手術・全8種類の手術方法

4. 手術費用 〜保険・クリニック間の比較〜

各施設での嵌頓(カントン)包茎の手術費用は以下の表の通りです。

真性包茎手術の費用比較表

費用面で考えれば入院は必要になるものの病院での泌尿器科が最も安く済みます。美容・包茎クリニックではかなり高額な金額です。広告で『包茎手術費用、3万円』などと記載していますが、実際にクリニックに行くと追加手術費用、ヒアルロン酸注入費用などを上乗せし高額請求に繋げるクリニックが多く存在する為です。

国民生活センター 美容医療サービスにみる包茎手術の問題点より引用

そういった事実もあり包茎手術は費用でクリニックを選ぶのは危険です。その事を含め、包茎手術の費用に関して別記事に詳しくまとめておりますので是非参考にしてみて下さい。

【泌尿器科の専門医が徹底解説】包茎手術の費用相場は?高額請求に注意!

5. 治療の痛み

嵌頓包茎の治療である『整復』と『手術』は痛みを伴いますが、事前の麻酔を工夫することで最小限に抑えることが可能です。

整復術:浮腫みで戻らなくなった包皮を無理やり戻す為に痛みを伴いますが、事前に麻酔をしますので施術中は痛みを感じません。ただ麻酔の際に1箇所だけチクっとします

手術:手術中は制服前に打った麻酔が効いていますので痛みは有りません。また手術後は針でつつかれる程度の軽い痛みが数日間続きます。痛み止めをお渡ししますので通常時はさほど痛みはありませんが、特に勃起時(朝立ちなど)に突っ張った様な違和感を感じます。次第に軽くなっていき1週間も続きませんので心配要りません。日常生活は十分可能です。

静脈麻酔も有用です。
静脈麻酔というお薬を使用することで完全に眠った状態で麻酔、整復、手術を行いますので気付いた時には麻酔、整復、手術まで終わっているといったことが可能です。

包茎手術の痛みに関しては下記記事でも詳しくまとめていますので参考にされて下さい。

【泌尿器科の専門医が徹底解説】包茎手術は痛い?緩和する6つの方法とは

6. 手術に伴うリスク(傷跡、性感の低下など)

嵌頓(カントン)包茎の治療は手遅れ(上記のグレード3など)ではない限り、泌尿器科の先生にきちんと治療をしてもらえばリスクはそんなには高くありません。考えられるリスクをご紹介します。

■ 傷口の感染:頻度は多くありません(100人に1人程度)が、傷が感染する方がいらっしゃいます。その時には抗生物質を投与します。

■ 包茎が治らない・腫れが残るリスク:嵌頓包茎では包皮が浮腫んでいる為に、包茎の原因である包皮の狭い部分が分かりにくくなっています。ですので、上記で泌尿器科の先生に、とわざわざ記載したのは包茎・美容クリニックで男性器の知識が浅い医師の手術を受け包茎も治らずに、手術の影響で更に包皮が狭くなり腫れが残ってしまう患者様を多く診てきたからです。実際に包茎・美容クリニックで治療し腫れが残ってしまった患者様の症例写真をご紹介します。

男性器の写真注意喚起画像

■ 傷跡・ツートンカラー:これは嵌頓(カントン)包茎に限らず起こり得ますが、嵌頓(カントン)包茎は包皮が浮腫んで傷ついている状態ですので、他の包茎に比べて傷跡が目立ちやすい状態です通常泌尿器科の医師は機能面のみ重視し、美容面は重視しない環状切開法で行います。ですので、結果的にいわゆるツートンカラーになってしまう可能性が有ります見た目を気にされる方は美容面にも配慮した環状切開術がお薦めです

7. 仕事や日常・性生活への影響

嵌頓(カントン)包茎は手術後の日常生活には大きな影響は有りません。お仕事も当日から可能です(大きな病院ではシステムの関係上入院が必要です)。

しかし飲酒(3日間禁止)、シャワー(2日間禁止)、入浴(6日間禁止)、マスターベーション(2週間禁止)、セックス(2週間禁止)は術後しばらく控えて頂きます。

包茎手術のお仕事への影響に関しては別記事に詳しく記載していますので参考にして下さい。

【泌尿器科の専門医が徹底解説】包茎手術は仕事を休む必要なし!15のQ&A付き

8. 嵌頓(カントン)包茎の手術は他の包茎に比べ特にクリニック選びが非常に重要

以上のように、嵌頓(カントン)包茎では『整復』だけでなく『手術』も通常の状態と異なりますので男性器に関する専門的な知識が必要です。泌尿器科の専門医がいる病院もしくは男性器の専門クリニックを受診しましょう

まとめると

出来上がりの見た目は重視せず、入院は必要だが、とにかく費用を抑えたい方

→総合病院の泌尿器科を受診しましょう

入院は避けたいもしくは手術の出来上がりは見た目も大事にしたい(もしくはプライバシーにも配慮したい)方

→泌尿器科専門医の男性器クリニックを受診しましょう

※ 夜間、土日祝日の場合:この様な時間帯は専門医の先生は勤務していません。しかし嵌頓(カントン)包茎は急を要する疾患ですので救急病院を受診し判断を仰ぐ、もしくはお近くであれば当院へご連絡下さい。

カズ博多クリニック

福岡にあるカズ博多クリニックでは大学病院や一般の病院などで多くの嵌頓(カントン)包茎の手術を行ってきた院長が包茎手術を担当しています。嵌頓(カントン)包茎の手術では機能面はもちろん美容面にも配慮した『亀頭直下切開法』で手術を行っています

また、当院は国内唯一の泌尿器科学会認定の専門医による男性器クリニックです。包茎手術をご検討の方はぜひお気軽にご相談下さい。

 

男性器