「包茎の治療ってどんな方法があるんだろう?」
「費用はどのくらいだろう、痛いのかな、リスクはあるのかな?」
実際に包茎の治療を考えていても、この様にわからないことも多く、不安ですよね?
しかし、実際には包茎手術だけを見ても、年間約10万人の男性が治療に踏み切っています。年齢層も10代から80代までと幅広く、とても多くの方が手術によってコンプレックスを解消しています。
ということは、他の治療法も合わせると、とても多くの方が不安な中、勇気を出して治療しているのです。
とは言え、満足いく包茎治療を受けるためには正しい治療法や費用、リスク、そして良いクリニックの選び方など、あらかじめ把握しておくことがとても重要です。
そこで本記事では日本泌尿器科学会認定の専門医である筆者が
・治療が必要な状況や包茎を放っておくリスク
・状況別の正しい包茎治療
・治療成功へ押さえておくべきポイント
など、どこよりも詳しく、分かりやすく解説します。
是非、これを読んで治療に一歩踏み出してみて下さい!
目次
1. 治療すべき包茎の状況と治療しなかった場合のリスク
包茎を治療すべきか?、この答えは年齢と状況によって変わってきます。まずは自分が、あるいは彼氏、旦那様、息子様が包茎治療を必要とする状況なのか簡単にわかるフローチャートを下に作りましたので、チェックして治療の必要性を確認しましょう!
いかがでしょうか。
まとめると治療が必要な包茎は以下の場合があげられます。
- ■子供(15歳未満)の場合
- ・バルーニングを認める場合
- ・亀頭包皮炎を繰り返す場合
- ■大人(15歳以上)の場合
- ・包茎であれば基本的に手術がお勧め or 必要
ではそれぞれについて詳しく解説していきます。
1-1 小児の場合
子供の場合包茎であってもペニスの成長とともに包皮(ペニスの皮)も一緒に伸びますので、心配はいりません。しかし下記の2つのケースの場合は治療が必要になりますので注意が必要です。
小児で治療が必要なケース①:排尿時に包皮(ペニスの皮)が風船状に膨らむ場合
上のフローチャートでも記載しましたが、包茎が重度で包皮の先端に針穴ほどの小さな穴しか開いていない場合におしっこが出にくく、おしっこがペニスと包皮の間に溜まってしまい風船の様に膨らんでしまうことを言います。
この様な症状があれば治療が必要になります。
小児で治療が必要なケース②:亀頭包皮炎を繰り返す場合
亀頭包皮炎は恥垢(ちこう:ペニスと包皮の間にたまるアカ)とともに細菌や真菌(カビ)が繁殖する病気です。亀頭や包皮が赤く腫れたり痛みが出ます。包茎の方(これは子供でも大人でも一緒)は亀頭と包皮の間に細菌が溜まりやすいので発症しやすくなってしまうのです。
この亀頭包皮炎、多くのケースでは亀頭の周りを清潔にしておけば治ります。しかし、その修復過程で包皮が瘢痕化(はんこんか:固くなる)します。それを繰り返すことで包皮がどんどん固くなり更に包茎が悪化してしまう恐れがある為、その場合は治療が必要です。
手術が必要になる事は稀ですのでご安心ください。
1-2 大人の場合
15歳を過ぎた男性の場合、基本的には包茎が改善することはありません。ですので次に示す4つのケースでは治療は必須です。
それは
■ 真性包茎
■ 嵌頓(カントン)包茎
■ 包皮輪狭窄型包茎:自分で剥ける(ムケる)ものの通常時もしくは勃起時に狭くキツイ部分がある方
です。
この3つに該当する方は排尿機能や生殖機能(うまくセックスできない)に問題がある為治療が必須です。
亀頭包皮炎は恥垢と呼ばれるペニスと包皮の間にたまるアカとともに細菌や真菌(カビ)が繁殖する病気です。包皮や亀頭が赤く腫れたり痛みが出現したりします。包茎の方は亀頭と包皮の間に細菌が溜まりやすいので発症しやすくなってしまうのです。
また亀頭包皮炎は亀頭が乾燥している状態では発生しません。包茎では常に亀頭が包皮に覆われ湿っているのでより発生しやすくなるのです。この亀頭包皮炎を繰り返し発症すると、包皮が段々と硬くなり、剥きにくくなる方がいらっしゃいます(糖尿病の方は特にこの状態になりやすいです)。
もともと仮性包茎だったのにいつの間にか包皮輪狭窄型包茎や真性包茎になってしまった、という方は多くいらっしゃいます。この様な状態になってしまった方はもちろん、そこまでの状態にはなっていなくても亀頭包皮炎を繰り返している方は手術が必要です。
またこの他の仮性包茎でも治療しなかった場合、次に示すリスクが存在する為、治療が必要との見解です。
がんのリスク
包茎だと包茎ではない人に比べペニスに発生するがん(陰茎がん)のリスクが約10倍になります。
実際、割礼(包茎手術)を子供の時に行うユダヤ人にはこの癌の患者さんはほとんどいません。ですので、包茎によって包皮の内側に恥垢など微生物、分泌物が貯留し、慢性炎症の影響で発がんが促されるとの見解です。
またパートナーが子宮頚がんになるリスクも高くなります。なぜなら子宮頚がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが包茎だと包皮の内側に溜まりやすくなるからです。
HIVに感染するリスク
ご存知の通りHIVはエイズの原因となるウイルスのことです。このHIV感染、包茎手術をすることで6割ほど抑えられることがわかっています。包皮には、ほかの皮膚に比べ数倍のHIV感染に深く関わる細胞が存在します。そのため、包茎手術はこの細胞を減らすことにつながり、HIV感染のリスクを下げるとの見解です。
いかがでしょうか。15歳を過ぎても包茎の場合、基本的には包茎の治療が必要です。
他にも仮性包茎では
■ 見た目、イメージが悪く、実際に不潔
■ 早漏やセックスの時に痛みが出る(亀頭が敏感な方)
■ 性行為時にコンドームが外れやすい、出血する
■ 亀頭にぶつぶつが出来る
■ 汚臭の原因になる
などのリスクがあります。詳しくは別の記事でご紹介していますのでご覧下さい
2. 医学的に正しい包茎治療法
2-1 ステロイド軟膏
包皮(ペニスの皮)の狭い部分にステロイドをお風呂上がりに塗ることで包皮を柔らかくして亀頭を露出できる様に、つまりムケる様にし、包茎を改善します。
小児であればこの方法で大半の方が改善を認めます。保険も効きますので泌尿器科受診を検討しましょう。
2-2 手術
上記の通り、15歳を超えると包茎が自然に改善することはありません。またステロイド軟膏は小児の患者さんにしか効果はありませんので、大人の方の治療は基本手術のみです。他にサプリであったり、自力、強制器具を検討する方もいらっしゃいますが下記に示す通り効果がないばかりか、リスクも高いので絶対に避けて下さい。
2-2-1 包茎手術とは
下のイラストの様に包茎の方は包皮(ペニスの皮)が狭い部分があります。この狭い部分を含め包皮を適切に切除し綺麗に縫合するのが包茎手術です。
2-2-2 治療費(各施設毎の治療費用と特徴)
治療費についてです。包茎手術はどこで行うかで費用も様々です。まずは下の表をご覧ください。
① 病院の泌尿器科の場合
真性包茎、カントン包茎だと保険が効き総額約5〜8万円
病院の泌尿器科では自由診療は行なっていませんので、包皮を自分で剥いて亀頭を露出できる仮性包茎は手術してくれません。
またシステムの問題で1週間程度の入院が必要です。そして病院の泌尿器科では、通常見た目、いわゆる美容面にはこだわりませんので、そこがネックでもあります。
② 町の泌尿器科クリニックの場合
町の泌尿器科クリニックで手術を検討した場合には保険が効きませんので自費診療になります。手術費用は約10-15万円程度です。また町の泌尿器科クリニックも美容面にはこだわりませんので、見た目の仕上がりには期待できません。
③ 美容クリニック、包茎クリニックで手術を行った場合
包茎の種類に関わらず総額約60〜150万円、高いと300万円、400万円というケースも有ります。
美容クリニック、包茎クリニックでの手術も保険が効きません。
広告では包茎手術費用、数万円と記載していますが、実際にクリニックに行くと『綺麗に仕上げる為だと』理不尽な追加手術費用を上乗せし高額請求に繋げるのです。
下に美容クリニック、包茎クリニックで包茎手術を行った方が、心づもりにしていた(来院前に想定していた)費用と実際の契約金額をお示しますので参考にされて下さい。私が修正術を担当した患者さんは包茎手術で最高500万円を請求された方がいらっしゃいました。
④泌尿器科医による男性器クリニックの場合
包茎の状態によって幅はありますが手術費用は22〜30万円です。
追加手術費用もありません。我々、泌尿器科医は包茎をビジネスではなく『医療』だと考えているからです。自由診療である代わりに見た目にもこだわって手術をしていますので『泌尿器科医による男性器クリニック』が最もお薦めです。
なお、包茎手術の費用に関しては別記事に詳しくまとめておりますので参考にされて下さい。
2-2-3 手術のリスク (痛み、勃起障害、性感の低下、傷跡、術後の制限について)
続いては包茎手術のリスクです。包茎手術は正しい手術法で行えばリスクの低い、とても安全な手術です。
① 痛み
手術を受けられた方の中で痛みが怖くて手術に踏み切れなかった、という声をよく頂きます。痛みをゼロにする事は出来ませんが、麻酔(ますい)方法を工夫する事で痛みを最大限取り除くことが出来ます。詳しくは別記事にまとめておりますので参考にされて下さい。
② 勃起障害
通常、包茎の手術で勃起障害が起こることは考えにくいです。頻度がそんなに低くない勃起障害に皮の切りすぎがあります。このリスクは亀頭直下切開法やバックカット法で比較的起こりやすいです。
なお包茎手術の手術法に関しては別記事にまとめてますので参考にされて下さい。
包茎手術での勃起障害はペニスの皮を切りすぎてしまった場合に起こります。下のイラストをご覧ください。
手術時はもちろん勃起していませんので、勃起したペニスの長さを想定してデザインします。しかし勃起時のサイズは人によって違いますので、上のイラストの様に切りすぎてしまうと手術後に皮が足りなくなり、うまく勃起出来なかったり、皮が突っ張って違和感や痛みを伴う事があります。切りすぎた場合の修正はかなり難しいので、当然ですが包茎手術に慣れた先生にお願いしましょう。包茎手術に慣れた医師にとっては稀なリスクです。
③ 性感の低下
これも亀頭直下切開法で起こりうるリスクのひとつです。亀頭直下で切ると、下のイラストにある様にその下にあるリジットバンドと言う部分を切ってしまう事になります。ここには解剖学的に多くの性感が集まると論文で報告されています。つまり亀頭直下法で手術を行うと性感が落ちてしまうのです。
※参考文献 Winkelmann RK: proceedings of the staff meetings of the Mayo clinic, 34:39-47, 1959
Taylor JR: Br J Urol, 77:291-295, 1996
また泌尿器科出身ではない先生に多いのが、男性器の解剖学的知識が浅い為、縫合する時に神経も引っ掛けてしまい性感の異常をきたすケースがあります。
④ 傷跡、手術したことのバレやすさ
傷跡が目立ったり、ケロイドになったり、手術方法によって傷跡や手術したことのバレやすさは異なってきます。
例えば亀頭直下切開法は亀頭のすぐ下で縫合しますので、下のイラストの様に亀頭の色から陰茎の茶色に極端に移行する為、「手術したな」というのがバレバレです。
亀頭直下法のリスクに関しては別記事に実際の症例写真を用いて詳しく解説していますので、そちらを参考にしてみて下さい。また下記記事にて包茎手術に関するリスク全般に関して詳しく記載していますのでご覧下さい。
⑤ 術後の制限
術後の日常生活には大きな影響は有りません。仕事の合間に手術し、何事も無かったかのように仕事に戻られる方も多くいらっしゃいます。しかし飲酒(3日間禁止)、シャワー(2日間禁止)、入浴(6日間禁止)、マスターベーション(2週間禁止)、セックス(2週間禁止)は術後しばらく控えて頂きます。
包茎手術の仕事に関する影響に関して別記事に記載していますので参考にされて下さい。
3. 医学的にお勧めできない包茎治療
3-1 サプリ
包茎をペニス増大サプリで亀頭を大きくすることで皮を被らないようにするといった広告をよく目にします。それを見て、包茎治療として検討する方がいらっしゃいますが、全く効果ありません。
サプリで『包茎が改善する』、『ペニスが増大する』といったデータは世界中どこを探しても有りません。引っ掛からないように注意しましょう。
また効果がないどころか副作用を認める事がありますので併せて頭に入れておいて下さい。このペニス増大サプリの副作用に関しても別記事で詳しく記載しておりますので、そちらを参考にしてみて下さい。
3-2 自力、包茎矯正器具・グッズ
包茎治療で多くの方が最初に検討するのが自力で剥いて(むいて)クセづけする、もしくはテープ・絆創膏・アイプチなどで固定するといった方法から包茎矯正器具・グッズを用いたまで様々存在します。
残念ながらこれらの方法は皮膚に負担がかかり皮膚が伸び、形がいびつになったり、包茎が悪化してしまうこともあります。また無理やり剥くと、戻らなくなって下の図の様な嵌頓(かんとん)包茎になる危険性もあります。放っておくと浮腫んで(むくんで)血流障害が起こり壊死(腐って)してしまう可能性がありますのでこの様な治療は治療は絶対に避けるべきです。
※ 参考文献 Wein AJ et al : Campbell-Walsh Urology 11th edition. p3369, Saunders, Philadelphia, 2016
4. 実際に包茎手術を受けた人の声
本章では実際に包茎手術を受けた患者様から頂いた声をご紹介します。
先日、包茎手術を受けたものです。
包茎は中学生のころからずっとコンプレックスでした。手術の前はとても不安でしたが、先生の丁寧な説明のおかげで安心して手術を受けることが出来ました。
勇気を出してやってよかったです。仕上がりも大満足です。
有難うございました。
(20代・真性包茎)
先生に約3カ月前に包茎手術をして頂きました。心から先生にお願いしてよかったと思っています。これで温泉に行っても恥ずかしくないどころか堂々とできます!こんなことならもっと早めにやっておけば良かったと思っています。本当に有り難うございました。これからも悩める同志をお助け下さい。
(40代・仮性包茎に対し包茎手術、同時に増大術、長茎術も施行)
お久しぶりです。今後、介護のことが心配で先生に仮性包茎の手術をして頂いたものです。あれから2年が経ちました。大変満足しております。僅かに残していただいた内板が絶妙に残っており、突っ張ることもなく見事な勃起状態になっています。
カリと残して頂いた内板の快感が相まって以前と同様の快感を得る事ができています。先生の術式に満足しています。以上ご報告まで。お体ご自愛くださいませ。
(50代・仮性包茎に対し亀頭下切開術)
3ヶ月前に先生に手術をして頂いたものです。中学生の頃に某クリニックで亀頭直下法手術を受けて引きつれがあり本当にコンプレックスでした。先生に再手術をして頂き最初は不安でしたが、非常に綺麗になりましたし結果には大変満足しています。
もちろん手術前に先生がおっしゃられた通り完璧な状態への修復は不可能です。今は最初から先生にお願いすれば良かったと後悔しております。と同時に、勇気を出して早く先生のところに伺えば良かったとも思っています。繰り返しにはなりますが、先生には大変感謝しております。
(30代・他院修正術)
包茎手術に踏み切るのはとても勇気が必要ですがこの様に治療を受けた方の多くは満足されています。
皆さんも一歩踏み出し手術を検討されてはいかがでしょうか。
5. 包茎手術に関してよく頂くご質問
次に包茎手術に関してよく頂く質問にお答えします。
費用は手術中状況を見て増額することはありますか
通常は有り得ません
美容クリニック、包茎クリニックの中には手術中に『〇〇だからこの処置が必要になります。◯万円プラスになるけどいいよね?』と聞かれ手術代金が増額しているクリニックが存在します。もちろん当院ではその様な事は行っていませんが、手術中にそんなことを聞かれたら拒否できる人なんていません。
本当に同じ医師として許せません。
ツートンカラーになりますか
最大限ツートンカラーにならない様に努力しますが、傷跡をゼロにすることは不可能です
一般の泌尿器科ではあまり見た目、美容面は重視していませんので『環状切開』という方法で手術を行っています。そうすると手術後、下記の様なツートンカラーになってしまします。この場合のツートンカラーとは下のイラストの様に環状切開術で狭いところを切り取ることで、いつもペニスの皮の中に隠れている肌色の部分と外に出ていて茶色に色素沈着している部分を縫い合わせることで茶色と肌色の濃淡がはっきりしてしまう事を言います。
また亀頭直下法でもツートンカラーは免れません。詳しくは下記記事で症例写真付きでご紹介しています。
ツートンカラーになりにくい亀頭下環状切開法
当院ではツートンカラーになりにくい亀頭下環状切開法を採用しています。この手術法は環状切開を基本とし、なるべくツートンカラーにならない様に切除範囲をデザインします。ペニスの皮には皮下組織という腫れの原因となる組織が殆どない場所があります。その場所の近くで手術をしてあげますので腫れも最小限で済みますし、性感を落とさない最良の方法と自負しております。しかし最大限、傷跡がわかりにくい様に努力しますが、手術をする以上、傷はゼロにはなりません。
麻酔が怖いです。
心配な方は麻酔の痛みも感じない様にすることが可能です
残念ながら麻酔は注射薬なので注射する時に痛みが出ます。しかし、当院では髪の毛より細い針を使用していますので痛みも最小限に抑える事ができますし、実際に注射をしている時間は1分未満です。しかし、どうしても怖いという方の為に、静脈麻酔で完全に寝て頂いた後に麻酔の注射を打ちますので気付いた時には麻酔が効いている、手術が終わっているといったことが可能です。(使用可能なクリニックは限られます)
恥ずかしくて受診しにくいです。
全スタッフ男性のプライベートクリニックであればプライバシーも守られますし安心です
包茎治療を含めた男性器治療はとてもデリケートな問題です。比較的安価でも入院の必要性、他の患者さん、女性看護師も多い為、病院の泌尿器科・一般の泌尿器科クリニックで手術を受ける方は非常に少ないのが現状です。
全スタッフ男性のプライベートクリニックであればプライバシーも守られますし安心ですが、国内ではその様な現状を逆手に取り、全スタッフ男性であることを売りにして高額請求や不誠実な治療内容を行うクリニックも多数存在します。
プライバシーへの配慮があることは重要ですが、次章の4つの特徴を抑えたクリニックを選びましょう!
6. 包茎手術のクリニック選びで絶対押さえておきたい4つの特徴
6-1 医師が泌尿器科医学会認定の専門医であること
包茎は泌尿器科の医師に診てもらって下さい。公的保険の適応となるのは真性包茎だけですが、包茎手術はどこの公的病院でも泌尿器科医が施行しています。泌尿器科医はペニスを含めた男性器の手術に慣れていますので泌尿器科、可能であれば泌尿器科専門医がオススメです。
泌尿器科専門医は手術件数、学会発表、論文発表などの条件を満たした上で試験に合格しなければ与えられない資格であり、一定のレベルが保証される証だからです。
美容クリニック、包茎専門クリニックは泌尿器科医が少なく、手術に慣れていない科の出身の先生も多いので、遠慮せずに担当の先生に聞いてみましょう。
6-2 手術方法が傷跡の目立ちにくい環状切開法である事
包茎手術は正しい手術法選択が重要です。当院オリジナルの方法ではありますが亀頭下環状切開法がオススメです。(注:通常の環状切開の場合は上記の様にどうしてもツートンカラーになりやすいです。傷跡が少しでも目立ちにくい工夫がなされているか担当の先生に相談しましょう)
6-3 ペニスへのヒアルロン酸注入が診療項目に有るか否か
多くの美容外科クリニック、包茎専門クリニックでは下記のような謳い文句でヒアルロン酸をはじめ異物をペニスに注入するように勧めます。
- 手術後のガーゼがズレない様、亀頭を大きくしておきましょう
- 包茎の方は亀頭が敏感なので、手術で露出した(ズルムケの)亀頭の痛みを和らげましょう
- 亀頭をヒアルロン酸などで大きくしておかないと包茎に戻るリスクがあります
- せっかくなので一緒にペニスを大きくしませんか
ヒアルロン酸をはじめ異物をペニスに注入することはとてもリスクが高いです。ひどい場合にはペニスが腐ることもあるので、ペニスへのヒアルロン酸注射が診療項目に存在する場合、そのクリニックはお勧めできません。
別記事で症例写真付きで詳しく解説しています。
6-4 手術に関してカウンセラーではなく、じっくり医師と相談できるクリニックである事
男性器治療のクリニックでは受診すると医師ではなくカウンセラー(医療の資格などを持たない一般事務員)と呼ばれる男性が手術方法など説明して医師は2-3分程度の診察、というケースが多いです。包茎手術は大きな手術ではありませんが、上記で記載した様にリスクが有ります。ぜひ医師、できれば学会認定の専門医に相談できるクリニックを選びましょう!
なお国民生活センターへの相談事例でもこの点に関してはたびたび問題になっています。
7. 悩まれたらまずはご相談ください
前章の4つの特徴を満たすクリニックは非常に限られています。通常の泌尿器科は美容面を重視しませんし、男性器専門ではない為、他の患者さんの中でプライバシーが守られておらず受診をためらわれる方も多くいらっしゃいます。またそのコンプレックスに漬け込み高額請求や不誠実な治療内容を提示する美容・包茎専門クリニックが多く存在します。
福岡のカズ博多クリニックはその様なクリニックで被害にあった患者様を多く診てきた筆者(院長)が立ち上げたクリニックです。泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の施術は5000例以上の経験を持つ院長が包茎手術を担当しています。本記事でも記載した通り当院ではリスクが少ない亀頭下環状切開法で手術を行なっています。また泌尿器科専門医による男性器クリニックは国内唯一です。
通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性ですので、迷われてる方も是非一度お気軽にご相談下さい。必ず適切なご提案ができるかと思います。
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