【泌尿器科の専門医が解説】包茎で手術は必要?放置する11のリスクと手術のメリット

包茎手術 必要アイキャッチ画像

『包茎って手術したほうが良いのかな』、『仮性包茎だから放っておいて良いんじゃないか』
こんな風に思っていませんか?

結論から言うと
・真性包茎
・包皮輪狭窄型包茎
・嵌頓(カントン)包茎
は手術が必要です。

なお、ご自身の包茎がどれに当たるのかよく分からない、という方は下記記事を参考にされて下さい。

【泌尿器科の専門医が徹底解説】包茎の全4種類とそれぞれのリスク・治療必要レベルを紹介

そして『仮性包茎』も15歳以上の方は手術がお薦めです(15歳を過ぎると包茎が自然に改善することはない為です)。

ではなぜ、そのように言い切れるのか。本記事では日本泌尿器科学会の専門医である筆者が
・包茎を放置しておいた時のリスク
・包茎で手術を行なった時のメリット
についてどこよりも詳しく説明します。
実際に包茎ではあっても、悩みつつなんとなく放っておいてる方も多いと思います。是非、本記事を参考にして下さい。

1. 包茎を治療せずに放置した時の11のリスク

包茎では程度の差はあれ、下記の表の様に11つのリスクが存在します。では1つ1つ見ていきましょう!

包茎のリスク表

1-1 真性・仮性・包皮輪狭窄型包茎に共通のリスク

不潔

包茎では亀頭を包皮が覆っていますので恥垢(ちこう)と呼ばれるアカや雑菌が溜まり、かなり不潔です。もちろん真性包茎や包皮輪狭窄型包茎の方が仮性包茎よりも不潔になりやすくなります。また包茎手術をする事で清潔な環境を得ることが出来ます。

汚臭

包茎ではペニスと包皮の間に汚れが溜まりやすく常に湿った状態ですので、仮に毎日きちんと洗っている方でも特有の汚臭を発生します。また包茎の中で亀頭が刺激に敏感な方は、洗うこと自体困難ですし、その臭いは、よりキツくなってしまいます。この汚臭も真性包茎や包皮輪狭窄型包茎の方が仮性包茎よりも程度は酷くなります。

しかし、この汚臭も包茎を手術する事できちんと洗う事が出来る様になりますし、汚れ自体が溜まりにくくなります。また亀頭が乾燥した状態が保てますので、臭いを改善することができます。

亀頭の大きさが制限される

包茎では亀頭を常に包皮が覆っている為、大きさが制限されています。包茎手術をする事で制限が解除され亀頭も多少ですが大きくなります。

がんを発症するリスク

包茎ではがんになるリスクも高くなります。またそのリスクはパートナーにも言える事です。詳しく解説します。

【陰茎がんのリスク】

陰茎(いんけい:ペニス)がんとはその名の通り陰茎に発生するがんです。
陰茎がんになるリスクが高いのは

■生殖器の不衛生
■包茎(包茎ではない人に比べ約10倍のリスク
■喫煙(約3倍のリスク
■ヒト・パピローマウィルス(HPV)感染
などがあります。HPVも包茎であると住み着きやすくなってしまいますので喫煙以外全て包茎に関連しています。

実際、割礼(包茎手術)を子供の時に行うユダヤ人には陰茎癌の患者さんはほとんどいません。ですので包茎によって包皮の内側に恥垢など微生物、分泌物が貯留し、慢性炎症の影響で発がんが促されるとの見解です。

【パートナーが子宮頸がんになるリスク】

子宮頸癌は、子宮頸部と呼ばれる子宮の出口に発生する癌を言います。以前は40-50歳代での発症が多く見られましたが、最近は20-30歳代の若い女性にも増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。

近年、子宮頸がん患者さんのほとんどが、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスに感染していることが分かってきました。このウイルスは子宮頸部に感染して定着します。上記した通り、包茎によって包皮の内側に恥垢など汚れが溜まりますがHPVの温床にもなるのでパートナーの方は子宮頸癌になるリスクが上がってしまいます。

早漏・性行為時の痛み

包茎の方は亀頭が包皮(ペニスの皮)で覆われているので包茎ではない方に比べ亀頭が敏感です。ですので、性行為で亀頭が外部に露出しいきなりペニス全体を膣で覆われる為に高度な刺激を与えられ早漏になります。また、普段亀頭を露出し触っただけで少し違和感を感じたり、痛みを感じる方はそのままセックスすると非常に痛いので注意が必要です。

この早漏や痛みは真性包茎や包皮輪狭窄型包茎の方が仮性包茎よりもリスクは高くなります。

この早漏・痛みを手術で改善する事ができます。手術し亀頭が露出する事で普段から刺激を受けるようになり、刺激に鈍感になるからです。

セックスが上手くできない(コンドームが装着困難、外れるリスク・不妊のリスク)

包茎ではセックスが上手くできません。

【真性包茎の場合】

コンドームは亀頭を露出したペニスに装着する様に設計されていますので、真性包茎で皮を被ったままであれば適切に装着できませんし、仮に装着しても外れる危険性が非常に高いです。

また真性包茎では、下のイラストの様に包皮口と精子の出る尿道口が同じ部位にあればなんとか射精(射出)できるかもしれません。『なんとか』と表現したのは包皮口と尿道口が同じ部位でも真性包茎では包皮口自体がとても狭いので、やはり射精(射出)は困難となります。

そして包皮口と精子の出る尿道口が異なる部位であれば(このケースが多い)まず、膣への射精(射出)は不可能です。女性の膣内へ射精できないともちろん妊娠できませんので不妊の原因になります。

射精できない

【仮性包茎・包皮輪型狭窄包茎の場合】

仮性包茎もしくは包皮輪型狭窄包茎であれば包皮を剥いて亀頭を露出すると余った包皮がペニスの根元に集まります。この集まった包皮が包茎の方は多いのでコンドームを上に(ペニスの先端側に)押し上げ、外れやすくなってしまうのです

亀頭にぶつぶつが出来る

包茎の方はペニスの亀頭冠(いわゆるカリ)に写真の様なぶつぶつがありませんか?

男性器の写真注意喚起画像

これは真珠様陰茎小丘疹(PPP)と呼ばれ、包茎が原因である事が多いです。包茎は包皮(ペニスの皮)との間に汚れや脂(あぶら)が溜まりやすい為、このぶつぶつが出来やすいのです。実際に包茎の手術を行なうと目立ちにくくなります。

なおこの真珠様陰茎小丘疹(PPP)については下記記事に詳しくまとめていますので参考にされて下さい。

【泌尿器科の専門医が解説】真珠様陰茎小丘疹とは?リスク・原因・症状と治療法

HIVに感染しやすくなる

ご存知の通りHIVはエイズの原因となるウイルスのことです。このHIVの感染は包茎手術をすることで6割ほど抑えられることがわかっています。包皮には、ほかの皮膚に比べ数倍のHIV感染に深く関わる細胞が存在しますので包茎ではリスクが高まるのです。包茎手術はこの細胞を減らすことにつながり、HIV感染のリスクを下げるとの見解です。

見た目が悪い・ペニスが小さく見える

何と言っても包皮で覆われているペニスは同性からも女性から見てもイメージが悪く、ペニス全体を包皮が覆っている事でペニスは小さく見えます。包茎手術をする事で、実際に亀頭は大きくなりますし、亀頭が露出するだけでペニスは相対的に大きく見えるのです。いわゆる『包茎短小』と言われる理由はここに有ります。

1-2 真性・包皮輪狭窄型包茎に共通のリスク

出血や嵌頓

真性包茎や包皮輪狭窄型包茎は無理矢理、包皮を剥いたり、セックスを行うと、摩擦で無理やり包皮が剥けて、裂けてしまい出血する事があります。また後ほど記載しますが包皮が裂けて無理やり亀頭が露出されたとしても、その状態から戻す事ができないカントン包茎に陥るリスクがあります。

1-3 カントン包茎特有のリスク

ペニスの壊死

ペニスの壊死(腐る事)はカントン包茎特有のリスクです。カントン包茎は真性包茎もしくは包皮輪狭窄型包茎のどちらかで無理矢理、包皮を剥いて亀頭を露出し放っておいた為に下記の様に包皮が浮腫んで戻らなくった状態です。この浮腫みで血液の流れが止められ、数日でも放っておくと最悪ペニスが腐ってしまいます

嵌頓(カントン)包茎イラスト

ですので、『ずっとカントン包茎だ』という方は存在せず、あくまで一時的な状態ですので、他のリスクはカントン包茎には該当しません。

いかがでしょうか。15歳を過ぎても包茎の場合、基本的には手術が必要です。ここまでご覧頂き、包茎の手術が必要かもしれない!と思われた方の為に『手術で満足した結果を得るために知っておいて頂きたいこと』がいくつかあります。下記記事にて詳しく説明していますので参考にされて下さい。

仮性包茎の方向けの記事

【泌尿器科の専門医が解説】仮性包茎の手術で知っておくべき7つの知識

包皮輪狭窄型包茎の方向けの記事

【泌尿器科の専門医が解説】包皮輪狭窄型包茎の手術で知っておくべき6つの知識

真性包茎の方向けの記事

【泌尿器科の専門医が徹底解説】真性包茎の手術で知っておくべき8つの知識

嵌頓(カントン)包茎の方向けの記事

【泌尿器科の専門医が解説】嵌頓(カントン)包茎の手術で知っておくべき知識

2. 包茎は泌尿器科専門医へ

包茎には以上のようなリスクがありますので15歳過ぎても包茎の方は手術がお薦めです。ただし真性包茎でなければ保険は効かない事、保険が効く病院では入院が必要で、女性スタッフも多い為に美容・包茎クリニックを受診される方も多くいらっしゃいます。

しかし、美容・包茎クリニックでの包茎手術で
・高額請求
・泌尿器科の医師はほぼ在籍せず、男性器の知識に乏しい医師による手術で合併症が多発
・様々な理由でヒアルロン酸などの異物注入を薦めペニスの壊死(腐ること)が多発し実際に訴訟も頻発
しています。

福岡のカズ博多クリニック(以下当院)はこの様なクリニックのアンチテーゼとなるべく日本泌尿器科学会認定の専門医の院長が開院したクリニックです。当院では院長が在籍しておりました聖路加国際病院・京都大学附属病院にて行われている包茎手術の術式(手術法)を基本とし、そこに形成外科医としての美容面に配慮したリスクが少なく術後早期に自然な仕上がりを実現できる亀頭下環状切開法で手術を行なっています。

また国内唯一の泌尿器科専門医による男性器のプライベートクリニックですので、通常の泌尿器科と違いスタッフも全員男性です。お気軽にご相談下さい。

男性器