もっとペニスを大きくしたい!…そう考える男性は後を絶ちません。
そんなオトコのコンプレックスをくすぐるサプリ、器具、グッズの広告は男性向け雑誌の定番です。
しかし、泌尿器科専門医の立場から言えるのは、サプリ・器具・グッズでは副作用などのリスクはあっても、ペニスが大きくなることは絶対に無いということです。
ペニスを本当に大きくするには手術しかありません。
では、なぜサプリ、器具、グッズは効果がないと言い切れるか、またペニスを大きくするには手術しかないなら、どの様な手術が効果的で、費用、リスクはどうなのか、などわかりやく丁寧に解説します。
ぜひ参考にして下さい!
目次
1. 手術であれば安全で効果的にペニスを大きくすることは可能
1-1 手術の概要と症例写真
『手術』と聞いただけで、拒否反応を示す方も多くいらっしゃいますが、当院には『ペニスを大きくする手術』を受ける為に毎日、全国から患者様が来院されます。
手術は
■ 約1時間で日帰り
■ 術後の痛みもほとんど無く、日常生活も全く支障無し
■ 患者様と効果を確認(長さ2〜5cm、太さ1-2cm:通常時)
■ 勃起時のサイズアップは当院の方法だけ
とハードルは決して高くありません。詳しく解説します。
※ 各症例の詳しい解説はこちらの記事へ
なお、この手術を行っているのは国内に当院のみです。しかし、3章でご紹介する様に世の中には誤ったアプローチの長茎・増大術が横行しており、実際に被害にあった方も多くいらっしゃいます。
※ 最近、当院の手術方法に憧れ、模倣した手術を行うクリニックが存在します。問題なのはそういったクリニックでずさんな手術を受けて、結果的に当院で修正+グランセンサー法を行うケースが増えています。ご注意下さい。
1-2 ペニスのサイズに関する仕組み
ペニスは下図の様に『海綿体(赤く囲った部分)』と呼ばれる血管の集合体で出来ています。
ペニスのサイズはこの『海綿体』に血液がどれくらい流入するかで決まります。そして『海綿体』により多くの血液が流れこみ『海綿体』がより膨らむ事でペニスは大きくなるのです。
とりわけ、ペニスのサイズに影響力のある海綿体は、このうちの2つで下のイラストにある様に『陰茎海綿体』と呼ばれます。
つまり
なのです。
そして、ペニスにはこの『陰茎海綿体の膨らみ(=ペニスの大きさ)』にはサイズを制限するリミッターが存在します。下のイラストをご覧ください。
ペニスの『長さ・太さ』に関するリミッターはこのグランセンサーです。そしてグランセンサーはペニスのサイズに関する約10ヶ所程度のリミッターの総称です。その中には下記画像の様な陰茎中隔などが含まれます。
この陰茎中隔を解除する方法は下のイラストの通りです。
その壁、取り除いても大丈夫なの?
問題ございません
実は、陰茎中隔というのは本来、
この陰茎中隔の様なリミッターがペニスには10ヶ所程度存在し、グランセンサー解除法ではその全てを解除します。
※ ご来院時にはグランセンサーを解除することで海綿体への血流が増加し実際にペニスが大きくなっていく写真を用いてご説明させて頂きます。またグランセンサーは神経では有りません。役割としてはペニスのサイズに関する制限のみですので、本手術が行なわれてきた約30年間において何かトラブルが起こった事はございませんのでご安心下さい。
カズ博多クリニックでは、このグランセンサーを解除する長茎・増大術を行なっています。
子供の頃に比べて大人になるとペニスは大きくなります。これは思春期に分泌されるホルモンの影響です。その際に大きくなりすぎないようにするグランセンサーが存在する為、一定の大きさで成長は止まってしまいます。なおこのグランセンサーには医学用語が別にございますが企業秘密で伏せております(※)。
そして、これらの制限を解除し海綿体の膨らみを大きく出来るのが手術だけなのです。ですので、ペニスを大きくするには手術しかありません。
世に多く出回っているその他の方法(チントレ・サプリ・器具・グッズ)では海綿体の大きさを変えることができない為、効果が有りません。詳しくは下記(第4章)に記載していますので参考にしてみて下さいね。
次章以降ではペニスを実際に大きく・長くする医学的に正しい(安全かつ効果的な)手術をご紹介するとともに、世の中に横行するリスクの高い避けるべき手術も併せてご紹介させて頂きます。
2. ペニスを大きく・長くする医学的に正しい手術方法
下記にご紹介するグランセンサー解除法であれば、海綿体の膨らみを大きくすることが可能で、ペニスを長く、太くできます。また、この手術方法は唯一勃起時のサイズアップも可能です。
グランセンサー解除法(長く・太くする手術)
上記しました思春期にペニスが大きくなりすぎないようにしているグランセンサーを手術で取り除いてあげる、もしくはその位置をズラしてあげる事で、大きくなります。
と言ってもご自身が本来持つ、大きさになると言った方が正確でしょうか。どのセンサーを手術するかで長茎(長くする)となるか増大(太くする)となるか決まります。
つまり、この手術は長茎術(長くする手術)にも、ペニスの増大術(太くする手術)にもなるのです。
このセンサーを取る事でなぜ太く、長くなるのかイマイチ分りません。
パンパンに中身が詰まったソーセージを考えてみて下さい。
ただソーセージとは言っても常に中身がポンプで送られてくるパンパンに中身が詰まったソーセージです。
ソーセージの皮を縦に切ると中身が出て太くなります。では帯状に1周、ソーセージの皮を切ったとすると、また中身が出てきてグンと長くなるのがお分り頂けますでしょうか。
ただ、その際に太くもなります。つまり本手術は太くなる増大術と長くなる長茎術は表裏一体なのです。太くだけなる、長くだけなる、という事は有り得ません。
グランセンサー解除法についてより詳しく知りたい方は下記記事をご覧下さい。
またペニスの増大手術ではさらに効果を出すべく、下記にご紹介するもう一つの手術を組み合わせます。
手術なのでリスクはゼロには出来ません。特に血管が豊富な場所を手術する為、繊細な操作が求められます。しかし適切に手術を行いますので、術後に何か問題が起こった事はございません。
3. 絶対に避けるべきペニスを大きくする手術方法
いかがでしたでしょうか。以上が医学的に正しいペニスを大きくする手術になります。しかし、世の中には悪徳クリニックが行うリスクの高い長茎・増大術が横行しています。その様なクリニックの多くは医師ではない正体不明の企業が経営しており医師も手術に不慣れな先生ばかりです。
当院には、その様なクリニックで下記の様な手術を受け、後遺症に悩む方が全国から来院されます。
以下にご紹介する手術方法はとてもリスクが高いものばかりです。絶対に避けましょう!
3-1 ペニスへのヒアルロン酸などの異物注入
美容・包茎専門クリニックで最も広く行われている方法です。下記のイラストの様に増大したいペニスにヒアルロン酸などの異物を注入するのです。通常、ペニス全体に注入するのはとても多くの量が必要になる為に亀頭に注入します。
この手術を避けたほうがいい理由:ペニスの壊死
何と言っても一番の問題は『壊死』です。上記イラストの通りヒアルロン酸は血管の中に入ってしまうと塞栓(血管が詰まってしまうこと)を起こします。そうすると血液の流れが止まってしまいペニスが壊死(腐って)してしまうのです。
亀頭を含めペニスは海綿体という血管の集合体で形成されていますので非常に危険なのです。右の写真は実際に被害に遭われた患者様の症例写真です(あまりにも悲惨なので加工しています)。亀頭の黒矢印の部分に凹みが有ります。これが壊死で腐ってしまった部分です。黒い丸で囲った部分も壊死で凹みがあり亀頭の全周に壊死による凹みを認めます。
今年も千葉にある美容クリニックで増大手術を受けた男性が、塞栓による壊死が起こりペニスが一部しか残らず排尿困難となったとして提訴しました。(因みにこの様な訴訟は今年だけでも検索すれば他にもヒットします)
上記リンク先の訴訟内容を見るとテレビでCMしている様な大手クリニックでもこのリスクの高い処置を行っていることが分かります。大手だからといって安心ではありません。
■ 亀頭がいびつになってしまう
■ 亀頭にデコボコが残ってしまう
■ 性感が落ちる
■ 高額請求
などのリスクが存在します。
いかがでしょうか。今回は亀頭に関して言及しましたが、基本的にはペニス本体に入れるのもリスクは一緒です!絶対にやめましょう!
なお、『リパスなら大丈夫なの?』などのご質問をよく頂きます。確かに最近、吸収されにくい異物を注入するクリニックも多く見かけます。しかしこの異物は上記の『壊死』の危険性がさらに高くなってしまうので注意しましょう。
異物注入による増大術のリスクに関しては下記記事で成分も含め詳しく記載しています。参考にして下さい。
3-2 切らずにペニスを長くする手術法
続いてはペニスを長くする方法です。まずは切らずにペニスを長くする手術法、クリニックによっては『切らない長茎術』と書いてある手術法です。
下のイラストの様に小さな穴を下腹部に開けて恥骨や靭帯と下腹部を強く糸で結び下腹部を凹ませます。その下腹部が凹んだ分、ペニスが長く見えるという錯覚を狙った手術です。
この手術を避けたほうがいい理由:違和感や痛み
無理やり糸で結んでいるので靭帯が引っ張られ違和感や、痛みを強く感じます。実際にこの手術を他のクリニックで施行し、痛みを訴えた患者さんの固定した糸を除去するケースは多いです。
3-3 靭帯(じんたい)を切ってペニスを長くする手術法
次に靭帯(じんたい)を切ってペニスを長くする手術法、これは切る長茎術とも呼ばれる手術法です。ペニスは下のイラストの様に恥骨とつながる靭帯が支えています。この支えを切除し思いっきりペニスを前方に引っ張った状況でペニスと恥骨を再度、糸で結ぶという手術です。
この手術を避けたほうがいい理由①:違和感や痛み
ペニスを思いっきり前方に引っ張った状況で固定していますので、手術後も常にペニスが引っ張られている状況です。当然違和感や、痛みを強く感じます。また、この痛みは治る事はありません。
この手術を避けたほうがいい理由②:勃起できない
この手術で切除した靭帯は元々ペニスを支えていたものです。つまり切除することでペニスは支えを失い、常によりダランと下垂(タレて)し勃起出来なくなります。
3-4 脂肪吸引でペニスを長くする手術法
この手術方法は太っていてペニスが脂肪に埋まってしまっている人が対象になります。下のイラストの様にいわゆる『どて』と呼ばれる下腹部の脂肪を吸引して、肥満体型で埋没している(埋まっている)ペニスを露出(出してあげる)する方法です。
この手術を避けたほうがいい理由:出血や腸管損傷のリスク
脂肪吸引は小さな穴を開けて行うのですが、脂肪を吸引する際に周りの血管も傷ついてしまいますのでかなり出血し痛みを伴います。またお腹の中の脂肪を吸引しますので腸を傷つけてしまう可能性もあります。また均一に脂肪を吸引することは困難ですので、お腹の皮膚にデコボコが残ります。
3-5 ペニスへの脂肪注入
これは自分の脂肪を太ももやお腹から取ってきてペニスに注入するというものです。
この手術を避けたほうがいい理由①:肺塞栓症で死のリスクも
ペニスは海綿体という血管で構成されています。その血管に脂肪が入れば静脈を通して肺に到達します。肺の血管が詰まれば『肺塞栓』という状態となり呼吸が出来なくなりますので死に至るケースもあります。実際に、海外ですが30際の男性がこのペニス増大術で帰らぬ人となっています。
この手術を避けたほうがいい理由②:不自然な見た目、痛みや内出血
■ まず脂肪を吸引しますが均一には吸引できずに下腹部の皮膚がデコボコになりますし、機械で無理やり吸引しますので内出血や痛みが激しく出現します
■ ペニスにはもともと脂肪は存在しません。ご存知の通り、脂肪は柔らかいものなのでブヨブヨです。普段はまだしも勃起した時にも硬くないブヨブヨのペニスになってしまいます。
■ またペニスに脂肪を均一に注入することは不可能です。一部に偏ってしまい変な形になったペニスの修正依頼を受けたことがあります。
■ そしてご本人が太ると注入した脂肪も増加しますのでペニスがよりブヨブヨになってしまいますし、その増加も均一ではないのでとても不自然な見た目になってしまいます。
いかがでしょうか。ペニスの長茎・増大術では後遺症のリスクの高い手術が横行しています。また、実際に多くの方が被害に遭い、訴訟も毎年複数起きています。
しかし、それでもそういったクリニックでは同様の治療を続けます。昨年、亀頭が壊死し訴訟を起こされた千葉のクリニックではクリニック名を変えて同様の亀頭増大の処置を繰り返しています。
それだけ儲かるからです。皆さん気をつけましょう!!
4. 誤解の多い、実際には効果の無いペニスを大きくする方法
本記事の1章で手術以外の方法ではペニスが大きくならない医学的根拠を記載しましたが、それぞれについて詳しく説明させて頂きます。
では次に、世間的にはよく知られていますが、実際には医学的根拠のないペニスを大きくする方法について解説していきます。残念ながら、これらは全て効果がありません。
4-1 ペニスを大きくするトレーニング
いわゆる『チントレ』に該当しますがインターネットを見ると絞る、握る、ペニスの根元を一時的に縛るという方法があります。繰り返しになりますがペニスのサイズを規定しているのは海綿体への血流量です。絞っても、握っても、そして一時的に縛っても血流量に変化ありません。
またこの様な行為は海綿体の周囲にある白膜という膜を損傷してしまうリスクがあります。この膜が損傷してしまうと勃起しにくくなりますので注意して下さい。
また根元を縛る行為はペニスへの血流量が低下し壊死(腐ってしまう事)する危険があります。
4-2 ペニスを大きくするサプリ
残念ながらペニスはサプリで大きくなることはありません。ペニス増大サプリを摂取してペニスが大きくなったというデータは世界中どこを探してもありません。サプリやお薬では上記したペニスの大きさに関する2つの制限を解除することは出来ないからです。
また副作用も存在しますので注意が必要です。ペニス増大サプリの副作用に関しては別記事にまとめていますので参考にされて下さい。
4-3 ペニスを大きくする器具、グッズ
ペニスを大きくする器具、グッズの代表格にペニス牽引して伸ばすといったものがあります。インターネットを見ると数えきれないぐらいの種類が存在します。
残念ですが、これら全て効果ありません。
上記の様にペニスのサイズを規定しているのは海綿体への血流量です。つまりペニスをどんなに引っ張っても海綿体は伸びませんし、包皮(ペニスの皮)だけ伸びてしまい包茎の方であれば悪化する可能性があります。
実際に、とあるメーカに電話でどういった理論でペニスが大きくなると言うのか聞いてみたところ『この商品はジョークで作られたものですので大きくなるといった話は聞いたことが有りません』と無責任な回答でした。下記記事では増大グッズの種類やその仕組み、効果やリスクについて解説しています。
ペニスを大きくする器具、グッズにはデメリットしかありませんので注意しましょう!
5. ペニス大きく・長くする手術の正しいクリニック選び方
5-1 信頼できるクリニックの3つの特徴
① 医学的に正しくペニスを大きく・長くする手術方法を行なっていること
ペニスが小さいことは基本的には病気では有りませんので、元々大きくする・長くする手術というものは存在しませんでした。
しかし大きくする・長くしたいという需要が多かった為に、美容・包茎クリニックがビジネスとして上記の様な浅はかで危険な手術を始めてしまった背景があります。
当然ですが、患者さんの要望はペニスをただ大きくして、それがゴールではありません。排尿機能や勃起機能などの機能面、美容面に配慮し、患者さんの今後の人生に喜びを与える手術でなくてはいけません。
私達、泌尿器科医は美容・包茎クリニックが行なった手術の修正を数多く行って参りました。しかし国内で泌尿器科専門医による男性器クリニックも無く、このまま合併症に悩む患者さんを治療するだけでは問題解決にはならないと思い、上記の医学的に正しい増大術(グランセンサー解除術、陰茎海綿体解放術)を行っています。
本記事をお読みの皆さんは是非、医学的に正しい手術を受けて下さい。
② 医師が学会認定の泌尿器科専門医であること
ペニスを大きくするには男性器に精通していなければいけません。泌尿器科医はペニスを含めた男性器の手術に慣れていますので泌尿器科、可能であれば泌尿器科専門医がオススメです。泌尿器科専門医は手術件数、学会発表、論文発表などの条件を満たした上で試験に合格しなければ与えられない資格であり、一定のレベルが保証される証だからです。
美容・包茎専門クリニックは泌尿器科医が少なく、手術に慣れていない科の出身の先生も多いので、遠慮せずに担当の先生に聞いてみましょう。
③ カウンセラーではなく医師とじっくり相談できること
男性器治療のクリニックを受診すると医師ではなくカウンセラーと呼ばれる男性が手術方法など説明して医師は2-3分程度の診察、というケースが多いです。ほとんどのカウンセラーは医療の資格などを持たない一般事務員です。ペニスの増大手術は満足度の高い治療ですが、その為には主治医と十分納得するまで相談でき、適切な手術を行うことが必要です。ぜひ医師、できれば学会認定の専門医に相談できるクリニックを選びましょう!
なお国民生活センターへの相談事例でも度々取り上げられています。
6. ペニスの事は泌尿器科専門医へ
世の中には男としてのコンプレックスに漬け込み、ペニスに入れてはいけない異物を入れたり、脂肪を入れたり、切ってはいけない靭帯を切ったりと本当にリスクの高い手術が横行しています。また、この業界ではほぼ全てのクリニックがその様な手術を行っています。また、この様なクリニックの大半は医師ではなく、男性器治療をビジネスと捉えた企業の経営です。
カズ博多クリニック
福岡のカズ博多クリニック(以下当院)はその様なクリニックのアンチテーゼになるべく開院したクリニックです。泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の手術数5000例以上の経験を持つ筆者(院長)が手術を担当し『男性器治療をビジネスではなく、泌尿器科専門医が医療として治療する』をコンセプトに日々診療しています。
当院では本記事で記載した生理学的、解剖学的医学知識に基づいた長茎術、増大術を行なっています。残念ながらペニスを安全に大きく、もしくは長くできるのは本記事で紹介した方法だけです。本手術は上記の様な手術の患者様(被害者を)を増やさない様にと、もう1院の先生と行なっている手術です。
また当院は泌尿器科専門医による国内唯一の男性器クリニックです。通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性ですので、ペニスの長茎術、増大術に興味がある方は是非ご相談下さい。
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