『ペニスを大きくしたい、まずは自分でできるチントレから…でも本当に効果あるのかな』
そんな風に思う男性は多くいらっしゃいます。
結論から行ってしまうとチントレでペニスを大きくするのは、医学的に考えて困難です。
そこで本記事では日本泌尿器科学会認定の専門医である筆者が
・チントレとは何なのか
・種類と仕組み
・効果
・リスク
について分りやすく説明します。是非参考にして下さい。
目次
1. チントレは全3種類
チントレは『ペニスの増大』や『勃起力』の向上を目指す様々なトレーニングの事を言います。下記の様に大きく3種類があり、それぞれ仕組みや効果、リスクが異なってきますので順にお話させて頂きます。
1-1 ミルキング
ミルキングは下の写真のように親指と人差し指で輪っかを作り、その輪っかでペニス掴みをミルキングし(シゴき)、血流の流れを良くする、もしくはペニスを伸ばすというコンセプトのトレーニングです。
1-2 引っ張るトレーニング
次にペニスを引き伸ばすトレーニングです。ペニスを引っ張る事でペニスが伸びる、もしくは体内に埋まっているペニスが引き出されるというコンセプトのトレーニングです。
1-3 PC筋トレ(骨盤底筋体操)・スクワット
PC筋と呼ばれる骨盤底筋(pubococcygeus muscle)を鍛えたりスクワットで大腿四頭筋を鍛えて血流を良くしてペニスの増大、勃起力を計るといったトレーニングです。
2. これらのチントレは効果が無い理由
前章でご紹介したチントレは残念ながら全て無意味です。
下のペニスの断面図をご覧頂くとお分かりになると思いますがペニスは海綿体という血管の束で出来ており、この血管にどのくらいの血流が流れ込んで来るか、つまりペニスに流れ込む『血流量』によってペニスの大きさが決まります。
そしてこの血流量は下図の緑で塗りつぶした2つの陰茎海綿体の膨らみでほぼ決まります。つまり『血流量=陰茎海綿体の膨らみ』なのです。
そして、その『ペニスの大きさ=血流量=陰茎海綿体の膨らみ』を制限しているリミッターがペニス内部に複数箇所存在します。
このリミッターは総称してグランセンサーとも呼ばれます。ペニスは思春期にホルモンの影響で成長します。このセンサーはその際、ペニスが大きくなりすぎないように存在し、一定の大きさで成長を制限しています。なお、このグランセンサーにはその一つ一つに医学用語が別にございますが企業秘密で伏せております。
グランセンサーの一つ陰茎中隔をご紹介します。
陰茎中隔とは海綿体同士のぶつかりです。上のイラストの様に海綿体は陰茎中隔という壁にぶつかっていますので最大限脹めない様に制限があります。
いかがでしょうか?この陰茎中隔のようにペニスにはサイズを制限するリミッターが約10箇所存在します。ですので、このペニスのサイズに関する制限を解除しない限りペニスは大きくなりません。どんなに血流が良くなっても、いくらペニスを引き伸ばしてもペニスは大きくなりません。また、体内にあるペニス(海綿体)を引き出せると思っている方もいますがペニスは靭帯でしっかり固定されていますのでまず引き出す事は不可能です。
そして『骨盤底筋体操』は病院でも実際に実施されていますが、これは『尿漏れ』に対してのみ医学的根拠が示されています。ペニス増大、勃起力の改善に対して医学的根拠を示す論文、研究は有りません。
3. チントレには3つのリスクあり!
ペニスのチントレは効果が無いだけでなく、リスクも存在するので注意が必要です。ペニスを引っ張ったり、ミルキングしたりすると3つのリスクが存在します。
3-1. ペニスが縮む
チントレを繰り返していると包皮内で『炎症』が起きます。『炎症』とは、チントレによって傷ついた組織を修復しようとするときに起こる反応です。分かりやすくいうと筋トレに伴う『筋肉痛』が炎症です。
この炎症が起きた部分は瘢痕化といって硬く縮みます。お肉を焼いた時に縮むのと一緒と考えて頂ければ分かりやすいかと思います。
この時に筋肉であれば肥大化しますがペニスは海綿体という血管で構成されていますので肥大化は起こりません。
結果、チントレで炎症が起き、硬くなりペニス自体が縮むリスクがあります。実際にチントレやペニス増大器具の使用を繰り返した患者様を手術すると中が硬くなり縮んでいるのをよく修復します。
3-2. 陰茎折症、勃起不全
ペニスには白膜という膜が存在しますが、ペニスを引っ張ったり、ミルキングする事でこの白膜が損傷し、著しくペニスが腫れたり、変形するリスクが有ります。これを『陰茎折症』と言いますが、出血も伴いますし、緊急手術が必要になります。
※参考文献 徳島赤十字病院医学雑誌 (1346-9878)22巻1号 Page95-98(2017.03)
3-3. 包茎の悪化、包茎に陥るリスク
ペニスを引っ張ったり、ミルキングしたりするとペニスは大きくなりませんが、包皮は伸びますので包茎が悪化してしまいますし、包茎でない方は包茎になってしまうリスクがあります。
4. ペニスの増大は泌尿器科専門医へ
ペニスの増大はトレーニングでは困難で、リスクが高い事がお分り頂けたかと思います。また手術であればペニスを大きくすることは可能ですが、医学的に正しいペニス増大手術の方法は下記記事でご紹介している様に1つしか有りません。
世の中にはペニス増大器具・グッズだけでなく手術に至ってもリスクの高い長茎・増大手術が横行しています。その多くが医師ではなく正体不明の企業が経営する悪徳クリニックの手術です。
カズ博多クリニック
福岡にあるカズ博多クリニックはその様なリスクの高い長茎・増大手術を行うクリニックにて実際に被害に遭った患者様を診療してきた院長が『男性器治療の業界を変えたい』という思いから開院したクリニックです。
泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の施術は5000例以上の経験を持つ院長が長茎・増大手術を担当しています。医学的に正しい低リスクで効果を実感できる方法で長茎・増大手術を行なっています。また泌尿器科専門医による男性器クリニックは国内唯一です。
通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性ですので、迷われてる方も是非一度お気軽にご相談下さい。必ず適切なご提案ができるかと思います。
コメント