『包茎を治したい、でも手術は嫌だ!、何とか自力かお手軽にグッズなどで治せないだろうか』
そう思われる方も多いはずです。
日本泌尿器科学会の専門医としてハッキリと言えるのは『包茎は手術以外で治すことは難しい』という事です。しかし、いきなりそんな風に言われても『どうしても手術は避けたい』という方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は包茎を矯正するための一般的な方法である
・自力、トレーニング
・リングなどの矯正器具
・テープや絆創膏、アイプチ
・サプリ
について詳しく説明し、その効果と限界を医学的根拠に基づいて分かりやすく説明致します。
是非参考にされて下さい。
目次
1. 包茎を手術ナシで矯正するのは困難な理由
包茎の原因は『余った包皮(ペニス の皮)』に有ります。この包皮が余っている限り、包茎の改善は困難です。そして、この包皮を除去するには手術で切除するしか方法は有りません。
その他の方法(自力・トレーニング・矯正器具・グッズ・テープ・絆創膏)は、どれも包皮を『除去、無くす』のではなく『拡げる、伸ばす』方法です。つまり『包皮の余り』が悪化する事になります。結果的に『包茎の悪化』を招くリスクが有りますのでお薦め出来ないのです。また詳しくは後ほどご紹介いたしますが、サプリに至っては包茎に対してなんら効果も有りません。
では、そんな方法を一つ一つ見ていきましょう!
2. 様々な包茎の矯正方法を医学的に検証
包茎は周りの人に相談しにくいデリケートな問題で多くの方がお一人で悩んでいます。世の中にはそんな包茎に対して手術ではない改善方法が多く存在します。本章ではその様な方法について効果や限界とリスクを医学的根拠に基づいて分かりやすく解説します。
2-1 矯正器具・グッズ
矯正リング
手術以外の包茎の改善方法で多くの方が試されているのがこの『包茎矯正リング』ではないでしょうか。包茎矯正リングとは包茎を矯正する為に包皮を剥いた状態で固定できるリング状の器具・グッズの事です。
イラストの様に包皮を剥いて、包茎矯正リングを装着し固定して慣れると、包皮が亀頭に再び被らなくなって包茎が治る、というものです。しかし、これは『机上の空論』に過ぎません。
包茎の原因は包皮(ペニスの皮)の余りによるものです。そして、その余剰の包皮が存在する限り包茎は改善しません。つまり、包茎矯正リングをどんなに長期間使用しても包皮の余りが無くなる事はありませんので、包茎を治すことは不可能と言えます。
また下記の様なリスクが存在します。
■ ペニスが壊死する(腐る)リスク
■ 包茎が悪化するリスク
■ 排尿障害(おしっこが出にくくなる)リスク
これらのリスクは『輪ゴム』でも同様です。
包皮口を拡げる器具
包茎矯正リングと並んで多くの方が試しているのが『包皮口』を拡げる器具です。『包皮口』は下のイラストの通り包茎の方で包皮が亀頭を覆っている際の包皮の先端で出来た穴を言います。確かにこの部位が包茎の原因ではありますのでここを拡げるという発想は良いのですが、狭い包皮口を無理やり拡げると痛いし出血します。
そして、裂けた包皮は修復の過程で固くなります。これを医療用語では『瘢痕化』と言います。そして、この『瘢痕化』によって包皮口がさらに狭くなり『包茎の悪化』を招くリスクがあります。
■ ペニスが壊死(腐ってしまう)リスクも!
こういった器具は真性包茎や包皮輪狭窄型包茎の方向けです。これらの包茎の方が無理やり包皮を剥くと、戻らなくなって下の写真の様な嵌頓(かんとん)包茎になる危険性もあります。放っておくと浮腫んで(むくんで)血流障害が起こり壊死(腐って)してしまう可能性がありますのでこの様な治療は絶対に避けるべきです。
2-2 自力・トレーニング
『包茎リングなどの矯正グッズ』などと並んで、試す方が多いのが『自力でのトレーニング』です。
■ 真性包茎・包皮輪狭窄型包茎の方:定期的に包皮をペニス の根元にズラして前項で解説した包皮口を拡げる方法
これは上記の『包皮口を拡げる器具』と原理は一緒ですので同様のリスクが有ります。狭い包皮口を無理やり拡げますので痛いし出血し、その傷の修復過程で瘢痕化といって固くなり包茎が悪化します。また無理やり剥くと、前項で詳しく解説した『嵌頓(カントン)包茎』に陥る可能性も有ります。放っておくと浮腫んで(むくんで)血流障害が起こり壊死(腐って)してしまう可能性がありますのでこの様な治療は治療は絶対に避けるべきです。
■ 仮性包茎の方:定期的に自分で剥いて亀頭を露出したまま過ごす方法
この方法は、包皮に狭い部分が無い仮性包茎の方が定期的に手で包皮を剥き亀頭を露出したまま過ごし、そのままの状態で固定できないかという方法です。しかし包茎は皮の余りが原因ですので、直ぐに戻ってしまいます。またボクサーパンツなどで固定しても同様ですし、無理な固定は包皮が伸びて包茎の悪化にも繋がるのでお薦め出来ません。
・ペニス増大サプリ(効果ありません、副作用も存在します)
・ペニス増大器具・グッズ(こちらも絶対効果はありません)
2-3 テープ・絆創膏・アイプチ
包茎の改善によく用いられるのが『テープ(医療用含む)・絆創膏・アイプチ』です。これらを使用し包皮を剥いた状態で固定する事で、クセづけし包茎の改善を計るといったものになります。
しかし、これは机上の空論で『テープ(医療用含む)・絆創膏・アイプチ』で包茎を改善する事はできません。
また
■ 包茎悪化のリスク
■ テープかぶれ(接触性皮膚炎)のリスク
■ ペニスが壊死(腐る)リスク
も有ります。詳しくは下記をご覧下さい。
2-4 サプリ
ペニス(特に亀頭)を大きくして包皮が被らない様にすると謳うサプリが存在します。雑誌広告などで見かける『ペニス増大サプリ』です。心のどこかで怪しいなあ…と思いながら数千〜万円だし試してみよう!という方も多いのが現状です。しかしこの様なペニス増大サプリで効果があるものは有りません。医学的に見てありえないからです。詳しくは下記記事をご覧下さい。分かりやすく解説しています。
また副作用もございます。安易な使用は注意しましょう!
3. 包茎でお悩みの方は泌尿器科専門医へ
いかがでしたでしょうか。包茎は包皮の余り(真性包茎や包皮輪狭窄型包茎では包皮の狭さも加わります)が原因ですので、『矯正リングや自力・トレーニング・テープ・絆創膏・アイプチ』では根本的な解決にならず包茎の改善は望めません。
やはり包茎の改善には手術が必要です。とは言え、手術となると抵抗がある、という方も多いはずです。しかし、包茎手術は30分程度で終わり日帰り手術が可能な簡単な手術です。
しかし、世の中には包茎という男性のコンプレックスに漬け込んだ悪徳包茎クリニックが横行しています。高額請求や誤った手術方法、リスクの高いヒアルロンなどの異物注入を行っています。そして、その多くは医師ではなく正体不明の企業が経営しています。
カズ博多クリニック
福岡にあるカズ博多クリニック(以下当院)はその様なクリニックのアンチテーゼとなるべく日本泌尿器科学会認定の院長が開院したクリニックです。
泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の手術は5000例以上の経験を持つ院長が包茎手術を担当しています。当院では『ツートンカラーや手術後の腫れを最小限で抑え、手術後、早期に自然な仕上がりを実現できる』亀頭下環状切開法で手術を行なっています。また泌尿器科専門医による男性器クリニックは国内唯一です。
通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性ですので、迷われてる方も是非一度お気軽にご相談下さい。必ず適切なご提案ができるかと思います。
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