「自分が包皮輪狭窄型包茎だと分かった。手術が必要だと思うけど、分からないことだらけ」
本当に手術をすべきか、手術をするならどこに行けばいいのか、手術方法、費用、リスクなど不安に思うことは多いですよね。
まず包皮輪狭窄型包茎は仮性包茎の一種で『通常時は包皮を剥いてスムーズに亀頭を露出できる、もしくは包皮の狭い部分が有る為、なんとか剥いて亀頭を露出できるものの、勃起時は締め付けが強く、剥けないもしくは頑張ればなんとか剥ける』状態です。
包皮輪狭窄型包茎ではセックスの際に痛みや出血を伴うリスクが高く、さらに不潔になりやすく細菌に感染したり、がんを発症するリスクが高くなってしまいます。
この様な理由から包皮輪狭窄型包茎では治療がお薦めですが、専門家の立場から適切と言えるものは手術しかありません。他にサプリであったり、自力、強制器具を検討する方もいらっしゃいますが効果がないばかりか、リスクも高いので絶対に避けて下さい。
実際、国内では年間、約10万人と多くの方が包茎手術を受けており、その年齢層も10〜80代と幅広く行われています。しかし包皮輪狭窄型包茎は保険が効かない為に情報も少なく、なかには不誠実な手術、処置を高額で行なっているクリニックも有ります。
今回は、5000件を超える男性器の手術を行ってきた泌尿器科専門医である筆者が包皮輪狭窄型包茎の手術に関してみなさんが疑問や不安に思うことを丁寧に解説します。
本記事を読んで、ぜひ一歩前に踏み出して下さい!
目次
1. 包皮輪狭窄型包茎を早めに手術しておいた方が良い7つの理由
成人男性の場合、包皮輪狭窄型包茎は『早め』に『手術すること』をお勧めします。『早め』がオススメの理由としては15歳を過ぎても包皮輪狭窄型包茎であれば自然に改善することはまず無いからです。では包皮輪狭窄型包茎を『手術した方が良い』理由にはどんなものがあるのか詳しく見ていきましょう。
理由①:手術で見た目・不潔というイメージが改善でき、実際に清潔が保てる
包茎は異性や同性からもイメージが悪く、見た目の改善を目的に手術をする方が多くいらっしゃいます。確かに包茎は不潔というイメージが定着しており、ある調査によると8割を超える女性がパートナーに包茎治療を望んでいました。
実際に包皮輪狭窄型包茎では常に亀頭を包皮が覆っていますので恥垢(ちこう)と呼ばれるアカや雑菌が溜まり、かなり不潔です。
包茎手術では見た目・イメージを改善させると同時に清潔な環境を得ることが出来ます。
理由②:亀頭の大きさが制限される、ペニスも小さく見える
包茎では包皮が亀頭全体を覆っていますので亀頭の大きさが制限されており、実際に手術すると大きくなります。またペニス全体も小さく見え、いわゆる『包茎短小』という言葉の所以はここに有ります。
理由③:手術で早漏もしくは性行為時の痛みを改善できる
包皮輪狭窄型包茎の方は亀頭が包皮で覆われているので包茎ではない方に比べ亀頭が敏感です。
ですので、性行為(セックス)では
■ 亀頭が敏感であるがゆえの『早漏』、もしくは
■ 普段亀頭を触ると違和感や痛みを感じる方はそのままセックスすると非常に痛いです。
この早漏・痛みを手術で改善する事ができます。手術し亀頭が露出する事で普段から刺激を受けるようになり、刺激に鈍感になるからです。
理由④:包皮輪狭窄型包茎だと性行為時にコンドームが外れやすい、出血する!
包皮輪狭窄型包茎であればコンドームをつけても、ペニスの根元に集まった余った包皮がコンドームを上に(ペニスの先端側に)押し上げ、外れやすくなってしまいます。
また勃起時に包皮を無理やり剥こうとすると、狭い部分がある為出血してしまいます。この出血と同時に炎症が起こりますので繰り返すことで包皮が硬くなり包茎が悪化してしまいます。
理由⑤:手術することで亀頭のぶつぶつ(真珠様陰茎小丘疹)が改善できる
ペニスの亀頭冠(いわゆるカリ)に写真の様なぶつぶつがある方は包茎の手術を行なうと目立ちにくくなります。
これは真珠様陰茎小丘疹(PPP)と呼ばれ、包茎が原因である事が多いからです。包茎は包皮(ペニスの皮)との間に汚れや脂(あぶら)が溜まりやすい為、このぶつぶつが出来やすいのです。
理由⑥:手術することでHIVに感染しにくくなる
ご存知の通りHIVはエイズの原因となるウイルスのことです。このHIV感染は包茎手術をすることで6割ほど抑えられることがわかっています。
理由⑦:手術することでニオイが改善できる
包皮輪狭窄型包茎の方は亀頭が包皮で覆われている為に包皮との間に汚れが溜まりやすく、また亀頭が乾燥する事がない為、特有の臭いを発します。
包茎を手術する事できちんと洗う事ができ、汚れ自体が溜まりにくくなり臭いも改善します。
理由⑧:包茎だと癌(がん)を発症するリスクが高くなる
包茎だと包茎ではない人に比べペニスに発生するがん(陰茎がん)のリスクが約10倍になります。またパートナーが子宮頚がんになるリスクも高くなります。
なお、これらの『包皮輪狭窄型包茎を放っておいた際のリスク』に関しては別記事で詳しくご紹介しています。
いかがでしょうか。15歳を過ぎても包皮輪狭窄型包茎の場合、基本的には包茎の手術が必要です。ここまでご覧頂き、手術が必要かもしれない!と思われた方の為に『手術で満足した結果を得るために知っておいて頂きたいこと』がいくつかあります。順にご説明いたしますが、まずはどこで手術を受けるのが良いのか、から解説致します。
2. 包皮輪狭窄型包茎の手術は泌尿器科専門医による男性器クリニックを受診しましょう
包皮輪狭窄型包茎の手術を行っている施設は次の4施設です。
- 町の泌尿器科クリニック
- 美容・包茎クリニック
- 泌尿器科専門医による男性器クリニック
この中で最もオススメなのは泌尿器科専門医による男性器クリニックです。その理由は7つあります。1つ1つ見ていきましょう!
理由①:医師が泌尿器科専門医である
包茎手術はただ余っている包皮を切れば終わりではありません。手術の際には当然勃起していませんので、勃起時を想定したデザインや性機能、排尿機能など機能面への配慮が必要になる為、男性器への深い知識と手術の経験が必要になります。これは泌尿器科医でないと困難です。
また包皮輪狭窄型包茎は通常の仮性包茎の手術に比べ包皮に狭い部分が有る為、手術の難易度が上がります。ですので、泌尿器科の専門医をお薦めします。
泌尿器科専門医は手術件数、学会発表、論文発表などの条件を満たした上で試験に合格しなければ与えられない資格であり、一定のレベルが保証される証です。受診を考えている病院、クリニックのHPで担当になる先生の経歴をチェックしてみましょう。
理由②:費用が適正価格である
下のグラフは美容・包茎専門クリニックで包茎手術を行った方の手術契約費用です。
国民生活センター 美容医療サービスにみる包茎手術の問題点より引用
広告では包茎手術費用、3万円などと記載していますが、実際にクリニックに行くと綺麗に仕上げる為、と追加手術費用を上乗せし高額請求に繋げます。
手術の費用に関しては次章で詳しくご紹介致しますが、病院の泌尿器科、町の泌尿器科クリニック、泌尿器科専門医による男性器クリニックの3施設、つまり泌尿器科医のクリニックではこの様な高額請求は基本的にありません。
私達、泌尿器科医は包茎手術をビジネスではなく医療だと思っているからです。
理由③:入院が必要ない
病院の泌尿器科では保険診療で真性包茎の手術を行う為、手術には入院が必要です。しかし、包茎手術の侵襲(体へのダメージ)は大きくない為、自由診療を行っている町の泌尿器科クリニック、美容・包茎専門クリニック、泌尿器科専門医による男性器クリニックでは日帰り手術を行なっています。
理由④:手術方法が傷跡の目立ちにくい亀頭下環状切開法である
包茎手術は正しい手術法選択が重要です。亀頭下環状切開法を選びましょう。亀頭下環状切開法はツートンカラーや手術後の腫れを最小限で抑え、手術後、早期に自然な仕上がりを実現できる方法です。(注:通常の泌尿器科で行う環状切開の場合はどうしてもツートンカラーになりやすいです。傷跡が少しでも目立ちにくい工夫がなされているか担当の先生に相談しましょう)なお、包茎の手術法に関しては下記の別記事で詳しく解説しています。
理由⑤:リスクの高いペニスへのヒアルロン酸注入をしない
美容・包茎クリニックでは様々な謳い文句でヒアルロン酸をはじめ異物をペニスに注入するように勧め高額請求に繋げます。
しかし、ヒアルロン酸をはじめ異物をペニスに注入することはとてもリスクが高いです。ひどい場合にはペニスが腐ることもありますし実際に訴訟(例① 毎日新聞、② 弁護士ドットコムニュース)も複数起きています。
泌尿器科医であればこの様なリスクが高いことは絶対にしません。
ペニスへのヒアルロン酸などの異物注入に関するリスクついては別記事で詳しく記載しているので、よかったら参考にしてみて下さい。
理由⑥:スタッフは全員男性
包茎治療を含めた男性器治療はとてもデリケートな問題です。泌尿器科専門医による男性器クリニックでは通常の泌尿器科とは異なり医師を含め全スタッフ男性のプライベートクリニックです。また完全プライベートクリニックですので、患者様は院内に原則お一人です。他の患者様と会うことは基本的に無いのも安心です。
理由⑦:手術に関してカウンセラーではなく医師とじっくり相談できる
包茎手術は大きな手術ではありませんが、とてもデリケートな問題でもあり、多くの不安、疑問があるかと思います。是非、男性器に対し深い知識と経験を持つ泌尿器科専門医に相談できるクリニックを選びましょう!
美容・包茎クリニックでは受診すると医師ではなくカウンセラー(医療の資格などを持たない一般事務員)と呼ばれる男性が手術方法など説明して医師は2-3分程度の診察、というケースが多いです。この点は国民生活センターへの相談事例でもたびたび問題になっていますので注意しましょう。
以上7つの理由から包皮輪狭窄型包茎手術のオススメは『泌尿器科専門医による男性器クリニック』です。是非参考にしてみて下さい。
なお包茎手術における病院・クリニック選びは下記記事も参考にされて下さい。
3. 包皮輪狭窄型包茎にかかる費用(手術費用+手術以外の費用) 〜保険・クリニック間の比較〜
続いて費用に関して見ていきましょう。本章では包皮輪狭窄型包茎の手術にかかる費用の相場とその内訳など詳しくご紹介させて頂きます。
表をご覧下さい。
3-1 包皮輪狭窄型包茎手術の適正な費用は30万円程度
包皮輪狭窄型包茎に対する手術は保険適応がありませんので一般の病院で手術することは不可能です。プライベートクリニックで行う包皮輪狭窄型包茎手術の適正な費用は30万円程度との見解です。
3-2 ただしクリニックによって値段に幅があり注意が必要
上気した通り美容・包茎専門クリニックでは高額請求を行うクリニックも多く存在します。
美容クリニック、包茎専門クリニックの中には広告では包茎手術費用、3万円などと記載して、実際にクリニックに行くと綺麗に仕上げる為と追加手術費用、ヒアルロン酸注入費用を上乗せし高額請求に繋げるクリニックもありますので注意しましょう。
3-3 費用が安いという理由で決めるのもお薦めできない
また町の泌尿器科クリニックでは知識的にも技術的にも高い泌尿器科専門医による手術が受けられますので合併症などのリスクも低いです。しかし他の患者さん、女性看護師も多い為、実際に町の泌尿器科クリニックで手術を受ける方は非常に少ないのが現状です。
また町の泌尿器科クリニックでは、通常見た目、いわゆる美容面にはこだわりませんので、そこがネックでもあります。
やはり費用面から見てもお薦めは泌尿器科専門医による男性器クリニックです。
包茎手術の費用や費用を抑える方法まで下記記事に詳しく記載しています。是非参考にして下さい。
4. 包皮輪狭窄型包茎の手術に関する痛み
手術を受けられた方の中で痛みが怖くて手術に踏み切れなかった、という声をよく頂きます。手術である以上、痛みをゼロにする事は出来ませんが、包皮輪狭窄型包茎の手術では麻酔(ますい)方法を工夫する事で痛みを最大限取り除くことが出来ます。痛みを麻酔の痛み、手術中の痛み、手術後の痛みに分けて説明します。
麻酔の痛み:麻酔は注射なので注射する時に痛みが出ます。しかし当院の様に静脈麻酔で完全に寝て頂いた後に麻酔の注射を打ち、気付いた時には麻酔が効いている、手術が終わっているといったことが可能です。
手術中の痛み:手術前の麻酔がしっかりと効いていれば痛みを感じる事は有りません。
手術後の痛み:針でつつかれる程度の軽い痛みが数日間続きます。痛み止めをお渡ししますので通常時はさほど痛みはありませんが、特に勃起時(朝立ちなど)に突っ張った様な違和感を感じます。例えるならば、肘や膝を擦りむいてかさぶたになった時に伸ばすと突っ張った感じがしますよね。この違和感に似ています。次第に軽くなっていき1週間も続きませんので心配要りません。日常生活は十分可能です。
包茎手術の痛みに関しては別記事でも詳しくまとめていますので参考にされて下さい。
5. 包皮輪狭窄型包茎の手術に関する手術後の制限
包皮輪狭窄型包茎の手術に関して術後の日常生活には大きな影響は有りません。お仕事も当日から可能です。手術後の痛みも軽度ですので仕事の合間に手術され、何事も無かったかのように仕事に戻られる方も多くいらっしゃいます。
しかし飲酒(3日間禁止)、シャワー(2日間禁止)、入浴(6日間禁止)、マスターベーション(2週間禁止)、セックス(2週間禁止)は術後しばらく控えて頂きます。
包茎手術のお仕事への影響に関しては別記事に詳しく記載していますので参考にして下さい。
6. 包皮輪狭窄型包茎の手術は専門医を受診しましょう
包皮輪狭窄型包茎は保険適応がない為、美容・包茎クリニックを受診する方が多くいらっしゃいます。しかし、こういったクリニックの中にはご紹介した様なリスクの高い手術であったり、高額請求を行う様なクリニックも多く存在します。そして、その多くが包茎治療を『包茎ビジネス』と捉え、医師ではなく企業が経営するクリニックです。
福岡にあるカズ博多クリニック(以下当院)はその様なクリニックのアンチテーゼとなるべく開院したクリニックです。『男性器治療をビジネスではなく、泌尿器科専門医が医療として治療する』をコンセプトに日々診療しています。
泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の施術は5000例以上の経験を持つ院長が真性包茎手術を担当しています。本記事でも記載した通り当院ではリスクが少なく術後早期に自然な仕上がりを実現できる亀頭下環状切開法で手術を行なっています。
また泌尿器科専門医による男性器クリニックは国内唯一です。通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性ですのでお気軽にご相談下さい。
コメント