ペニスの裏スジ部分にぶつぶつを見つけて『何だろう』と思い、調べてたどり着いた『タイソン(包皮)腺』という言葉。
でも、このぶつぶつが結局どんなモノなのか。原因や治療の必要性とか分からない事ばかり…
そんな風に思っていらっしゃる方も多いはずです。
そこで今回は日本泌尿器科学会認定の専門医である筆者がタイソン(包皮)腺について分かりやすく解説します。少しでも悩んでいる方は是非参考にされて下さい。
1. タイソン(包皮)腺とは
タイソン腺とはイラストや写真の様に包皮小帯(裏スジ)周囲にできるブツブツです。ぶつぶつの大きさは基本的には均一であることが特徴です。正体は皮脂腺と呼ばれる皮膚のアブラを分泌するもので、簡単に言えば『自分で潰しにくいニキビ』の様なものです。性病と間違われる事が多いですが性病ではありません。
【性病の場合】
この場所にできる性病(尖形コンジローマ)だとぶつぶつのサイズもバラバラで、鳥のトサカやカリフラワーの形に似ています。そういったぶつぶつは性病である尖圭コンジローマである可能性が高くなります。尖圭コンジローマに関して下記記事に記載していますので参考にされて下さい。
1-1 原因
原因の多くは包茎です。包茎は包皮(ペニスの皮)との間に汚れや脂(あぶら)が溜まりやすい為です。実際に包茎手術を行なった方は目立ちにくくなります。
また、包皮腺と同様に亀頭冠(カリ)の部分にできるブツブツに真珠様陰茎小丘疹というものがあります。こちらも包茎が原因で出来るブツブツです。
1-2 症状
恥垢という包皮(ペニスの皮)のアカを分泌しますのでペニス特有ニオイの原因になります。
2. タイソン(包皮)腺の治療について
続いてタイソン腺の治療について解説します。タイソン腺は基本的に病気ではないので治療は必須では有りません。
しかし、
・性病と間違えられる
・ペニス特有の匂いを発する
・ブツブツが気になる
といった場合には治療を行います。
2-1 治療方法
治療は電気メスによる焼灼(しょうしゃく:高周波で焼く)で、数分で治療可能です。麻酔しますので処置中に痛みは感じませんし、再診の必要もありません。手術後も痛みは軽度で日常生活に支障はありません。
性感が集中する包皮小帯(裏スジ)周囲に発生するので、治療の影響で性感が落ちてしまうのではないかと心配される方も多いですが、解剖学的に性感の集まるところは判別できますので、正確な治療を行えば性感の低下は有り得ません。
2-2 費用と保険適応
治療が必須の病気ではない為、保険が効きません。
治療費も自由診療である為にかなり幅があります。ぶつぶつの範囲、大きさ、個数、保証などで金額が決まりますが残念ながら不誠実な高額な値段を提示するクリニックもあるますので注意しましょう!
3. 再発と予防方法
タイソン腺は包茎である限り再発します。ですので、再発予防も兼ねてタイソン腺治療と同時に包茎も手術する事で再発を防ぐ事ができます。
包茎手術こそ躊躇されるかもしれませんが、1時間程度で終わり痛みも軽度ですので日常生活への支障もない手術です。実際に年間約10万人の方が包茎手術でを受けられています。包茎である事はリスクも多い為、仮性包茎であっても手術がお薦めです。
4. タイソン(包皮)腺が気になったら専門医へ
タイソン(包皮)腺は性病では有りませんが、コンプレックスに感じ治療を受ける方が多くいらっしゃいます。しかし国内ではタイソン(包皮)腺を含めた男性器治療でその様なコンプレックスに漬け込み、高額請求を行うクリニックが多く存在します。その様なクリニックの多くが医師ではなく企業による経営です。
カズ博多クリニック
福岡のカズ博多クリニック(以下当院)はその様なクリニックのアンチテーゼとなるべく開院したクリニックです。日本泌尿器科学会認定の専門医であり真珠様陰茎小丘疹の治療を含めた男性器の手術歴10年以上、症例数も5000件を超える院長が治療を担当します。また当院は泌尿器科専門医による国内唯一の男性器クリニックです。
通常の泌尿器科と異なりスタッフも全員男性ですので、お気軽にご相談下さい。
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