『あれ?こんなぶつぶつあったかな…もしかして性病?ほっといたらマズイのかな?』
亀頭にあるぶつぶつを発見し、そう思っていませんか?
・性病(病気)なのかどうか
・性病(病気)だったらどうしたらいいのか
・性病(病気)でなくても簡単に治療できるなら、治療したい
そうは思っても、彼女、家族は勿論、友達にだってなかなか相談できる事でもありません。
本記事ではそんな亀頭にできるぶつぶつについて、男性器のスペシャリストである泌尿器科専門医の目線から丁寧にわかりやすく解説させて頂きます。
目次
1. 亀頭のぶつぶつは性病とそうでないものがある
亀頭にできるブツブツには性病ではないものと性病の2種類が存在します。
それぞれ5枚ずつ写真を提示させて頂きます。
性病でないもの:真珠様陰茎小丘疹(PPP)
性病:尖圭コンジローマ
2. 性病かどうかの見分け方
いかがでしょうか。比較的、特徴のある写真を集めましたが、実際にはかなり見分けにくいこともあります。では医師がどうやって診断を行っているかというと、ほとんどが『視診』、つまり目で見て判断します。
本章では性病、性病でないもの、それぞれのぶつぶつの特徴を解説します。
2-1 性病(尖圭コンジローマ)のぶつぶつの特徴
ぶつぶつのサイズもバラバラで、鳥のトサカやカリフラワーの形に似ているのがお分かりいただけますでしょうか。そういったぶつぶつは性病(尖圭コンジローマ)である可能性が高くなります。また『性病:尖圭コンジローマ』はペニス、陰囊(いわゆる金玉袋)、肛門周囲、時には尿道や膀胱など、あらゆる場所に発生します。
ここまでお読み頂いて、ご自身のブツブツが尖圭コンジローマだと分かった方は下記記事に詳しく記載していますので参考にされて下さい。
2-2 性病ではないぶつぶつ(真珠様陰茎小丘疹)の特徴
大きさは個人差があるものの共通点としてほぼ同じサイズのぶつぶつが並んでいる事が分かります。この様な場合、性病でないもの『真珠様陰茎小丘疹(PPP)』の可能性が高いです。
また場所は亀頭冠(カリ)に発生します。
なおご自身のブツブツが真珠様陰茎小丘疹だと分かった方は下記記事に詳しく記載していますので参考にされて下さい。
自分で判断せずに泌尿器科を受診しましょう
以上が簡単な鑑別方法(見分け方)になります。とは言ってもサイズがバラバラな『性病でないもの:真珠様陰茎小丘疹(PPP)』や、サイズが均一で鶏冠(鳥のトサカ)の形をしていない『性病:尖圭コンジローマ』の患者様も少なくありません。
また自分では性病ではないだろうと思っていたのに、性病だった場合には悪化したりパートナーに感染する危険性も有ります。亀頭にぶつぶつができたら泌尿器科を受診しましょう。
3. 亀頭のぶつぶつ治療で信頼できるクリニックを選ぶ時に絶対押さえておくべき3つのポイント
3-1 医師が泌尿器科専門医もしくは皮膚科専門医
泌尿器科もしくは皮膚科を受診しましょう。しかし真珠様陰茎小丘疹(PPP)が対応外の皮膚科も多いので受診前に問い合わせてみるか、心配であれば泌尿器科を受診する方が良いかもしれません。
また『学会認定の専門医』は診察、処置、手術件数、学会発表、論文発表などの条件を満たした上で試験に合格しなければ与えられない資格であり、一定のレベルが保証される証です。上記した様に亀頭のブツブツの診断は視診(目で見て診断)で行うので経験豊富な学会認定の泌尿器科専門医もしくは皮膚科専門医に診てもらうことをお勧めします。
また通常の男性器専門クリニックでは性病に不慣れな科の先生が在籍している事も少なくありません。性病は診断を間違うと症状が悪化するだけでなく、誰かに移してしまうリスクも高くなってしまいます。受診するクリニックは慎重に選びましょう!
3-2 性病と真珠様陰茎小丘疹のどちらも対応可能なクリニック
通常の公立病院の泌尿器科、皮膚科では性病である尖圭コンジローマの治療は行なっていますが真珠様陰茎小丘疹の治療は行なっていません。性病と真珠様陰茎小丘疹のどちらも診察、治療できるクリニックがお勧めです。
3-3 治療に関してカウンセラーではなく、じっくり医師と相談できるクリニックである事
男性器治療のクリニックでは受診すると医師ではなくカウンセラーと呼ばれる男性が手術方法など説明して医師は2-3分程度の診察、というケースが多いです。ほとんどのカウンセラーは医療の資格などを持たない一般事務員です。亀頭のブツブツ治療は診断、治療法の決定など経験と豊富な医療知識が必要になります。医師、できれば学会認定の専門医に相談できるクリニックを選びましょう!
なお国民生活センターへの相談事例でもこの点に関してはたびたび問題になっています。
上記の3つのポイントを満たす病院・クリニックは国内において非常に限られています。先に述べたとおり通常の泌尿器科、皮膚科では真珠様陰茎小丘疹(PPP)に対応しておりませんし、男性器専門ではない為、他の患者さんの中でプライバシーが守られておらず受診をためらわれる方も多くいらっしゃいます。また美容外科、男性器専門クリニックの多くは泌尿器科専門医もしくは皮膚科専門医が在籍しておらず、受診しても上記のカウンセラーと相談する事になってしまいます。
4. まずは気軽に相談できるクリニックへ
本記事でご紹介した様に亀頭のぶつぶつ治療では不誠実な治療内容もしくは高額請求するクリニックが多数存在します。中には性病ではないにも関わらず、性病だと脅し高額請求し治療を行うクリニックも有ります。
福岡のカズ博多クリニックは不幸にもその様な治療を受けてしまった患者様を多く診てきた筆者(院長)が、これ以上同様の被害者を出さない様にと開院したクリニックです。泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の施術は5000例以上の経験を持つ院長が担当します。泌尿器科医として亀頭のぶつぶつの診療も数多く担当して参りました。また日本泌尿器科学会認定の専門医による男性器クリニックは国内唯一です。
通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性です。亀頭のぶつぶつで悩んだら、まずは気軽に相談して下さい。患者様に合った適切なアドバイス、提案ができると思います。
※参考文献
・重原 一慶 泌尿器Care & Cure 22巻4号 Page497-500 (2017)
・Kostis I, et al Urol Ann. 2012 Sep-Dec4 (3) 145-149
・Diepgen TL et al : J Clin Aesthet Dermatol. 2016 Mar9 (3 Suppl 1) S2-S15
・Caio Lamunier de Abreu Camargo, et al : An Bras Dermatol. 2014 Mar-Apr89 (2) 236-241
・Aldahan AS, et al : Mens Health. 2018 May12 (3) 624-627
・Sapra P, et al : JAMA Dermatol. 2013 Jun149 (6) 748-50
・Leung AK, et al : J Pediatr. 2014 Aug165 (2) 409
・Badri T, et al : StatPearls 2018
・Rane V, et al : Aust Fam Physician. 2013 May;42(5):270-4
コメント