男性器に何らかの症状があれば『これ、もしかして性病?』と不安になりますよね
性病はその症状で、性病かどうか、ある程度判断がつきます。
そして仮に性病だとしても、その多くは1回受診して頂けば完治が可能です。
でもそうなった時
・どこにいけばいいのか
・どんな治療が必要か、処置が必要なら痛いのか
・費用、そして保険が効くのか、保険を使った場合家族や会社にバレないのか
なども気になりますよね。
本記事では泌尿器科専門医である私が『性病の症状』を中心に、男性の性病についてわかりやすく丁寧に解説します。
性病はパートナーにも感染してしまう病気です。ぜひ本記事をお読み頂き参考にされて下さいね。
目次
1. 男性の性病に見られる症状とその症状から考えられる性病
1-1 男性器の症状
以上が男性の性病に見られる症状とその症状から考えられる性感染症です。では一つ一つ解説していきます。
なお性病の症状がいつから現れて、いつから検査可能なのかについては別記事でご紹介しています。
【治療費用と保険適応】
治療費用は約1万円で性病なので保険が効きます。
【治療費用と保険適応】
治療費用は約1万円で性病なので保険が効きます。
【治療費用と保険適応】
治療費用は約1万円で性病なので保険が効きます。
【治療費用と保険適応】
治療費用は約5千円で性病なので保険が効きます。
【病院での診断方法】
写真の様に鶏冠(鳥のトサカ)やカリフラワーの形に似たぶつぶつですので、見るだけでほぼ診断できます。
【治療方法】
尖圭コンジローマの治療法は以下の3つですが下記に述べる様に根治治療として切除が最もおすすめです。通常単回の外来通院にて治療可能です。
■外科的切除
電気メスを用いて切除します。数分で治療可能で、液体窒素と違い、表面だけでなく感染している部位全体を取り切れるのでこの方法が一番お勧めです。麻酔しますので処置中に痛みを感じる事は有りませんし抜糸などもありませんので再診の必要もありません。
■凍結療法
マイナス200℃近い液体窒素を綿棒などに染み込ませて、患部(ぶつぶつの部分)を急激に冷やして火傷させることによって凍結壊死(えし:死滅させる)させます。簡潔な方法ですが、痛みを伴い、どうしても表面しか治療できず尖圭コンジローマが残ってしまうリスクが高い事が難点です。
■イミキモド5%クリーム(ベセルナ軟膏)
体内の免疫を利用してウイルス感染を消失させる治療法です。他の治療法とは異なり軟膏による外用剤(ぬり薬)です。週3回、最大16週間まで患部のブツブツに塗布し、6-10 時間後に洗い流します。
軟膏を塗るだけというメリットは有りますが副作用も多く、 塗布部(塗った場所)の発赤、びらん、水泡、疼痛などを伴います。
【治療費用と保険適応】
治療費用は約3〜5万円で性病なので保険が効きますが、保険を使う場合入院が必要です。
尖圭コンジローマによく間違えられるペニスにできるぶつぶつとしてフォアダイス・真珠様陰茎小丘疹(PPP)・包皮腺(タイソン腺)の3種類あります。これらは性病ではありません。ぶつぶつの特徴としては尖圭コンジローマと違いほぼ同じサイズのぶつぶつが並びます。
しかし自分では性病ではないだろうと思っていたのに、性病だった場合には悪化したり、パートナーに感染する危険性も有ります。ペニスにぶつぶつができたら泌尿器科を受診しましょう。
なおこれらのぶつぶつに関しては別記事で詳しく解説しておりますので参考にして下さい。
【治療費用と保険適応】
治療費用は約1万円で性病なので保険が効きます。
【治療費用と保険適応】
治療費用は約1万円で性病なので保険が効きます。
1-2 全身に見られる男性の性病の症状
【治療費用と保険適応】
治療期間が長いので費用も約3〜8万円かかります。性病なので保険が効きます。
【治療費用と保険適応】
肝炎は少なくとも半年間の治療が必要で費用も約10万円かかりますが保険が効きます。
【治療費用と保険適応】
保険が効きますので約3〜7万円/月かかります。
2. 費用と保険適応
性病は病気ですので保険が使えます。しかし性病においては下の表の様に保険を使うデメリットも多くありますので安さだけで決めるのはオススメできません。
筆者としてはB型肝炎、C型肝炎、HIVは長期の入院が必要になる場合は合併症のリスクを考慮し保険診療の効く総合病院の受診を勧めますが、それ以外の性病に関しては男性器専門のプライベートクリニックをオススメします。
インターネットでの性病検査キット、薬の個人購入はお勧めできません。確かに大変便利なサービスですが検査結果の判定は自己責任です。正確さにかける検査の使用、輸送中の温度変化、検査までの時間など不安定要素が多く有ります。また性病と分かったとしても、どう治療して良いのかご自身で判断するのは危険ですしその時点で病院に行っても、結局再検査が必要になります。また無認可で摘発を受けた業者も存在します。
また薬の個人購入も危険です。インターネットで販売している薬には未認可であったり、表記と全く違う成分が入っていて健康被害も報告されています。
では保険を使用した場合と自由診療の場合の費用、メリット、デメリットを詳しく解説します。
2-1 保険を使った場合
性病は公的保険が使えますので、通院回数にもよりますが費用は約5千円〜2万円程度です(肝炎、HIVを除く)。尖圭コンジローマで外科切除を行う場合は3日程度の入院が必要ですので約5万円程度です。
2-1-1 保険を使うメリット
保険を使うメリットは何と言っても費用の安さです。
2-1-2 保険を使うデメリット
・どの性病においても検査結果の確認など再診が必要です。
・処置を行う場合は基本的に入院が必要
・医療費通知で会社、家族にバレるリスクがある
・保険診療の限界ですが最先端の検査が出来ずに診断に不安が残る場合があります。
・多くの患者様が受診しますのでプライバシーへの配慮はありません。
2-2 自由診療(保険不使用)の場合
自由診療ではクリニック毎に違いますが約3〜10万円程度です。しかし中には30〜60万と高額請求のクリニックも存在しますので注意しましょう。
2-2-1 自由診療のメリット
・多くの治療が単回で終わります。検査結果は電話でお伝えすることも可能です。
・処置でも入院の必要がありません
・最先端の検査ができます
・男性器クリニックはプライバシーに配慮してることが多いです
・医療費通知などありませんので会社、家族にバレるリスクはありません
2-2-2 自由診療のデメリット
・費用が保険診療に比べ高めです
・医師に相談できないクリニックがあります。
これはカウンセラーと呼ばれる男性が説明して医師は2-3分程度の診察、というケースです。ほとんどのカウンセラーは医療の資格などを持たない一般事務員です。性病は診断、治療法の決定など経験と豊富な医療知識が必要になります。医師に相談できるクリニックを選びましょう!
なお国民生活センターへの相談事例でもこの点に関してはたびたび問題になっています。
いかがでしょうか。上記の様に男性器専門のプライベートクリニックは自由診療である為に費用面など不誠実なクリニックも存在しますが、クリニック選びを間違えなければメリットが多くオススメです。
次章ではどの様なクリニックを選べばいいのかご説明します。
3. 学会認定の泌尿器科(もしくは皮膚科)専門医のいる男性器クリニックを受診しましょう
費用について理解が深まり、実際に受診しよう、と思われる方が次に疑問に思うことは、何科、そしてどこのクリニックに行けばいいのかということです。
結論から申しますと、性病の専門は泌尿器科、もしくは一部の皮膚科です。その中でも『学会認定の専門医』はその科のスペシャリストとして一定のレベルが保証される証です。経験豊富な学会認定の泌尿器科(皮膚科)専門医に診てもらうことをお勧めします。
また通常の男性器専門クリニックでは性病に不慣れな内科、精神科出身の先生も少なくありません。性病は診断を間違うと症状が悪化するだけでなく、誰かに移してしまうリスクも高くなってしまいます。受診するクリニックは慎重に選びましょう!
4. パートナーも必ず検査、治療しましょう!
あなたが性病を発症したのであれば、それは誰かから感染したからです。たとえあなたが治癒してもパートナーが罹患したままであれば、再度性病を発症してしまうリスクは高くなります。また性病と気づく前に他で貰ってきた性病をパートナーに移してしまっている可能性もあります。
放っておくと女性であれば流産のリスクも高まりますし、出産を通して赤ちゃんにも感染する可能性があります。検査して自分が性病と分かればパートナーにもご相談されてください。
5. まずはお気軽に専門医にご相談を
性病かもしれない、そう思ったらとても焦ると思います。世の中にはその焦りに漬け込んだサービス・クリニックも多く存在します。性病は正しい診断・治療が遅れれば家族やパートナーに迷惑をかける事になります。必ず泌尿器科専門医に相談しましょう。
福岡のカズ博多クリニックは上記の様なクリニックのアンチテーゼとしてありたいという意思から産声をあげたクリニックです。泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の施術は5000例以上の経験を持つ院長が性病・性感染症を担当しています。
また泌尿器科専門医による男性器クリニックは国内唯一です。通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性ですのでお気軽にご相談下さい。
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