亀頭のカリの部分に出来たぶつぶつ、調べたら『真珠様陰茎小丘疹』というぶつぶつだと分かった。ただ、病気では無いから、病院では治療が出来ないみたい。
美容・男性器クリニックで治療できるみたいだけど痛そうだし、お金もどれだけかかるか分からないから不安。調べるとイボコロリで取れるって見つけたけど実際に取れるのかな?副作用とか大丈夫なの?誰にも聞くわけにいかないし。。。
そんな風に悩んでいませんか?
結論から言うと『真珠様陰茎小丘疹』はイボコロリでは取れませんし、状況によっては亀頭が溶けるリスクもあるので絶対にやめてください。
では、なぜ『真珠様陰茎小丘疹』はイボコロリで治療が出来ないばかりか、危険も高いのでしょうか。
そこで、本記事では泌尿器科専門医である筆者が『真珠様陰茎小丘疹』のイボコロリでの治療方法やリスクに関して分かりやすく説明します。
悩んでいる方は、是非参考にして下さい。
目次
1. 真珠様陰茎小丘疹にイボコロリが危険な最大の理由
イボコロリは医薬品のデータベースに
イボコロリは,サリチル酸の角質軟化溶解作用を利用した医薬品(角質剥離剤)です。患部に塗布するとすばやく乾燥し,白い被膜をつくり,厚く硬くなった皮膚をやわらかくし,魚の目・タコ・イボを取り除きます。
と記載が有ります。
簡単に言うとイボコロリは『酸』なので硬くなった魚の目やイボを溶かして取り除く、と言う事です。
そんな硬くなった『魚の目』や『イボ』を溶かす薬をデリケートな(医学的に言うと『粘膜』である)亀頭に塗ると炎症を引き起こし、激痛を伴い場合によっては亀頭を溶かしかねません。
また亀頭が深く溶けると再生は困難ですので、いびつな形になってしまいます。
もちろん、肝心の『真珠様陰茎小丘疹』も一部溶けるかもしれませんが、綺麗にとは程遠いですし、亀頭(ペニス )が溶け、いびつな形になってしまいかねないので絶対に止めましょう!
2. そもそもイボコロリはイボにも医学的根拠が無い!
イボコロリは『魚の目・タコ・イボを柔らかくし取り除く』お薬ですが、論文などで検索しても医学的根拠はハッキリしません。また、皮膚科の先生に聞いても、イボと言うのは専門用語で言うと『疣贅(ゆうぜい)』でHPV(ヒトパピローマウイルス)と言うウイルスの感染によるものなのでイボコロリでイボが取れるはずが無いとの見解です。
確かにウイルスが原因の病気なのに柔らかくしたからといって治りませんよね?
3. 真珠様陰茎小丘疹の治療は専門医へ、治療は5分で終了!
いかがでしょうか。ここまでお読み頂き、真珠様陰茎小丘疹はイボコロリでは治すことは難しいだけでなく、リスクも高い事がお分かり頂けたのではないでしょうか。
では真珠様陰茎小丘疹はどこで、どの様にして治療すれば良いのでしょうか?
まずは、本当に真珠様陰茎小丘疹なのか専門医に判断してもらう事が重要です。
3-1 性病を見落とすリスクも!
当院にも、真珠様陰茎小丘疹の治療希望の患者様が多く来院されます。
ただ、実際に来院され、診察してみると真珠様陰茎小丘疹ではなく性病(尖形コンジローマ)であるケースが多々あります。性病ですと、パートナーはもちろんご家族にも感染の可能性が有り、早めの治療が必要になります。
ご自身で判断して大丈夫、と思わずに専門家に診断してもらいましょう!
なお、真珠様陰茎小丘疹と性病(尖形コンジローマ)の違いに関しては下記記事をご参照下さい。
3-2 真珠様陰茎小丘疹は専門医で簡単に治療が可能
専門医を受診した場合、真珠様陰茎小丘疹の治療は約5分程度で終わりますし、麻酔をしますので痛みも有りません。また治療後は傷跡も残りません。
自力で、と考えずに、ぜひ専門医を受診しましょう。
なお、真珠様陰茎小丘疹の治療に関して詳しくは下記記事を参考にされて下さい。
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