- 包茎手術っていくらかかるんだろう
- ネットで調べてみたけど幅があるし、結局自分の場合いくらか分からない
- 安いほうがいい気がするけど、手術だしあんまり安すぎるのも怖い
- ぼったくりが怖い
そう感じている方は多いのではないでしょうか。
費用がいくらか分からないのでは安心できませんよね。
包茎手術の費用は『手術するクリニック』によって大きく変わってきます。
コストなど総合的に考えると包茎手術の適正な費用は約30万円です。
しかし下グラフの様に実際に患者さんが支払った費用を調査すると50〜100万円という方が最も多く、次に多いのが100〜150万円です。
国民生活センター 美容医療サービスにみる包茎手術の問題点より引用
では、なぜその様な事態が起こっているのでしょうか。
本記事で詳しく解説致します。また手術以外の費用、手術費用を抑えるコツ、支払方法なども丁寧にご紹介して参ります。ぜひ本記事を参考にして費用に関する不安を解消して下さい!
目次
1. 包茎手術に実際にかかる総額費用(手術費用+手術以外の費用)
下の表の様に、包茎手術の費用はどこで手術を受けるかで大きく変わります。
まずは病院、クリニックごとの包茎手術にかかる総額費用を解説します。
1-1 大きな病院の泌尿器科の場合
真性包茎、カントン包茎だと保険が効き総額約5〜8万円
また、仮性包茎は手術してくれません。
病院の泌尿器科では知識的にも技術的にも高い泌尿器科専門医による手術が受けられますが、入院が必要である事(システムの問題)、プライバシーの配慮に欠ける、女性看護師も多いと言った理由から実際に病院の泌尿器科、町の泌尿器科クリニックで手術を受ける方は非常に少ないのが現状です。
また病院の泌尿器科、町の泌尿器科クリニックでは、通常見た目、いわゆる美容面にはこだわりませんので、そこがネックでもあります。
1-2 町の泌尿器科クリニックの場合
包茎の種類に関わらず総額10〜15万円
1-3 美容クリニック、包茎クリニックの場合
包茎の種類に関わらず総額約60〜150万円、高いと300万円、400万円というケースも有ります。
1-4 泌尿器科医による男性器クリニックの場合
包茎の種類に関わらず総額30万円程度
これがおおよその相場になります。ではなぜ施設毎にこんなに幅があるのでしょうか。それを解説する為に次はこの総額の内訳を手術費用とそれ以外の費用に分け詳しく解説します。
2. 包茎手術の手術費用と各施設の特徴
2-1 大きな病院の泌尿器科の場合
大きな病院の泌尿器科で手術を検討した場合、真性包茎、嵌頓(カントン)包茎は保険が適応されます。手術費用は3割負担の方で約1万円です。
しかし大きな病院の泌尿器科では自由診療は行なっていませんので、包皮を自分で剥いて、亀頭を露出できる仮性包茎は手術してくれません。
2-2 町の泌尿器科クリニックの場合
町の泌尿器科クリニックで手術を検討した場合には保険が効きませんので自由診療になります。手術費用は約10-15万円程度です。
2-3 美容クリニック、包茎クリニックの場合
美容クリニック、包茎クリニックでの手術も保険が効きません。手術費用は約40〜60万円です。
広告では包茎手術費用、3万円などと記載していますが、実際にクリニックに行くと綺麗に仕上げる為の追加手術費用を上乗せし高額請求に繋げます。
具体的には以下の様な内容をそれぞれの項目毎に5〜15万円上乗せしていきます。カッコ内の理由を言葉たくみに並べてオプションを勧めます。
・亀頭直下切除(傷が目立たない様に)
・包皮小帯(性感が落ちない様に)
・剥離処置(手術が終わった後にスマートな形になる様に)
などと、クリニックによっては10項目程ありますのでどんどん高額になっていく仕組みです。
つまりこのオプションを選ばない人は傷も目立つし、性感も落ちてしまうと患者様に迫るわけです。
2-4 泌尿器科専門医による男性器クリニックの場合
クリニックによって幅はありますが手術費用は30万円程度です。自由診療ですので保険は効きません。
追加手術費用もありませんし下記の様なヒアルロン酸などの異物の注入(リスクが非常に高いです)も行っておりません。我々、泌尿器科医は包茎をビジネスではなく『医療』だと考えているからです。
3. 包茎手術の手術以外にかかる費用
包茎手術では手術費用以外で以下の8つの費用がかかることがあります。
3-1 ヒアルロン酸注入費用
多くの美容外科クリニック、包茎専門クリニックでは下記のような謳い文句でヒアルロン酸をはじめ異物をペニスに注入するように勧めます。
- 手術後のガーゼがズレない様、亀頭を大きくしておきましょう
- 包茎の方は亀頭が敏感なので、手術で露出した(ズルムケの)亀頭の痛みを和らげましょう
- 亀頭をヒアルロン酸などで大きくしておかないと包茎に戻るリスクがあります
- せっかくなので一緒にペニスを大きくしませんか
下に美容クリニック、包茎クリニックで包茎手術を行った方が方が心づもりにしていた(受診前に想定していた)費用と実際の契約金額をお示しますので参考にされて下さい。私が修正術を担当した患者さんは包茎手術で最高500万円を請求された方がいらっしゃいました。
ペニスにヒアルロン酸などの異物を注入することはとても危険です。別記事に写真付きで紹介していますので参考にして下さい。
3-2 消費税
診察費や手術費、麻酔代など様々な費用に8%の消費税が加算されます。
3-3 カウンセリング費用、初診料、再診料
初回のカウンセリング、診察や再診にかかる費用です。初診料は約5000円、再診費用は2000円程度です。自由診療のクリニックでは手術費用に含まれることも有ります。
3-4 検査費
手術を安全に行う為、糖尿病などの病気を持っている方など、検査をする場合があります。その場合検査費用が加算され多くは数千円から1万円程度です。
3-5 入院費
通常、大きな病院では1週間以内の入院が必要で、手術費用とは別に約2〜4万円入院費用が必要です。
3-6 キャンセル費用
手術をキャンセルする際にかかる料金です。2週間前までにキャンセルすると無料であるクリニックは多いですが、前日や当日のキャンセルは手術費用の数十%支払わなければならない場合があります。
3-7 麻酔代
手術の際に痛みがない様に麻酔をする料金です。また手術代に含まれることが多いですが、クリニックによっては別に請求しているクリニックもございます。その際には約5000円必要です。
3-8 トラブル時の診察費、薬代、再手術代
手術のトラブルが有った時に診察を受ける為の費用です。
診察費、薬代併せて2000円程度、再手術代は大きな病院の泌尿器科、町の泌尿器科クリニックでは約3〜5万円。それ以外のクリニックでは保証がある場合などもありますので、手術を受けるクリニックに確認してみて下さい。
4. 包茎手術の費用を安く抑える方法
包茎手術は適正と思われる費用でも約20〜30万円と安くは有りません。できれば安く、お得に手術を受けたいと思っている方は多いのではないかと思います。
ご覧いただいた通り、包茎手術の費用を賢く抑える最も良い方法は『美容・包茎クリニックで手術しない』ということになります。
その他にクリニックによって以下の様な割引が有ります。ぜひ検討して見てください。
4-1 学割、シニア割
学生、シニアであれば手術費用が割り引かれる制度です。5〜10%程度割引を行っているクリニックを有りますのでチェックしてみましょう
4-2 紹介割
そのクリニックで治療を受けた方の紹介であれば手術費用が割り引かれる制度です。5〜10%程度割引を行っているクリニックを有りますのでチェックしてみましょう
4-3 セット割
包茎手術と同時に、その他の手術(増大術、長茎術、ペニスのぶつぶつ治療など)を行う場合は割引になる制度です。一度で行えば時間もお金も節約になりますので他の手術もいつかしたいなと思ってる方は検討されてもいいかもしれません。クリニックにもよりますが10〜20%の割引があります。
5. 包茎手術費用の支払方法
支払方法はクリニックによって違いますが、現金、クレジットカード、医療ローンが使えます。ローンを使用する場合は審査がありますので下記の様な書類が必要になります。
◆身分証明書(運転免許・保険証・パスポート等)
◆通帳やキャッシュカード
◆通帳の登録印
なお医療ローンは5〜10%程度の金利(利息)がつきますので、返済プランの計画性を持って利用しましょう。
6. 包茎手術で大切なのは費用より手術の内容や仕上がり
ここまで読んでいただければお分かりかと思いますが、包茎手術は費用が安いという理由でクリニックを選ぶのはとても危険です。理由として、実際そういったクリニックでは受診した際に高額請求される、というのもありますが、包茎手術で一番大切なのは『仕上がり』だからです。
実際、ホームページで5万円と書いてあったからと包茎クリニックに行き、高額請求された上に、手術の仕上がりが悪い、という方の修正術を幾度となく行ってまいりました。
包茎手術で最良の結果を得る為には
・どの様な医師が手術してくれるのか
・手術方法
の2つがとても大切です。もちろん費用も大切ですがこの2つのポイントを含め主治医の先生と十分相談した上で後悔のない治療を受けて下さい。
7. 包茎手術のクリニック選びで絶対押さえておきたい4つの特徴
7-1 医師が泌尿器科医学会認定の専門医であること
公的保険の適応となるのは真性、カントン包茎だけですが、包茎手術はどこの公的病院でも泌尿器科医が施行しています。泌尿器科医はペニスを含めた男性器の手術に慣れていますので泌尿器科、可能であれば泌尿器科専門医がオススメです。泌尿器科専門医は手術件数、学会発表、論文発表などの条件を満たした上で試験に合格しなければ与えられない資格であり、一定のレベルが保証される証だからです。
美容クリニック、包茎専門クリニックは泌尿器科医が少なく、手術に慣れていない科の出身の先生も多いので、遠慮せずに担当の先生に聞いてみましょう。
7-2 手術方法が傷跡の目立ちにくい環状切開法である事
包茎手術はクリニックによって様々な手術法がありますが、医学的に正しい手術法は環状切開と亀頭下環状切開法だけです。しかし通常の環状切開の場合はどうしても傷跡が目立ちやすく(いわゆるツートンカラー)敬遠されがちです。傷跡が少しでも目立ちにくい工夫がなされている亀頭下環状切開法の様な手術がお薦めです。
包茎手術の手術法について詳しくは別記事に記載していますのでぜひ参考にして下さい。
7-3 ペニスへのヒアルロン酸注入が診療項目に有るか否か
ヒアルロン酸をはじめ異物をペニスに注入することはとてもリスクが高いです。ひどい場合にはペニスが腐ることもあるので、ペニスへのヒアルロン酸注射が診療項目に存在する場合、そのクリニックはお勧めできません。別記事に写真付きで紹介していますので参考にして下さい。
7-4 手術に関してカウンセラーではなく、じっくり医師と相談できるクリニックである事
男性器治療のクリニックでは受診すると医師ではなくカウンセラーと呼ばれる男性が手術方法など説明して医師は2-3分程度の診察、というケースが多いです。ほとんどのカウンセラーは医療の資格などを持たない一般事務員です。包茎手術は大きな手術ではありませんが、上記で記載した様にリスクが有ります。ぜひ医師、できれば学会認定の専門医に相談できるクリニックを選びましょう!
なお国民生活センターへの相談事例でもこの点に関してはたびたび問題になっています。
8. まずは泌尿器科専門医に相談を
前章の4つの特徴を満たすクリニックは非常に限られています。通常の泌尿器科は美容面を重視しませんし、男性器専門ではない為、他の患者さんの中でプライバシーが守られておらず受診をためらわれる方も多くいらっしゃいます。そしてそのコンプレックスに漬け込んだ美容・包茎クリニックが多く存在し不誠実な治療や高額請求で多くの被害が国民生活センターに寄せられ毎年、多くの訴訟が起きています。
福岡のカズ博多クリニックはその様なクリニックのアンチテーゼとしてありたいという意思から産声をあげたクリニックです。泌尿器科医、形成外科医として手術歴10年以上、男性器の施術は5000例以上の経験を持つ院長が包茎手術を担当しています。本記事でも記載した通り当院ではリスクが少ない亀頭下環状切開法で手術を行なっています。また泌尿器科専門医による男性器クリニックは国内唯一です。
通常の泌尿器科とは違い、スタッフも全て男性ですのでお気軽にご相談下さい。
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