陰茎海綿体注射(ICI)とは?使った感想や費用を医師が解説

「長年ペニスが勃起しない…諦めるしかないのだろうか」
「バイアグラを飲んでも効かない…」

陰茎海綿体注射(ICI)を打てば、以前ようにしっかり勃起すると聞いたけれど、実際のところはどうなのだろうと気になっている、あなた。

ペニスへの注射は怖いけれど、それでもう一度勃起できるようになるなら…と勇気を出して陰茎海綿体注射について調べていることでしょう。

結論をお伝えすると、陰茎海綿体注射を打てば10分後にはペニスを強制的に勃起させることは可能です。
しかし、これは「強制的に」勃起させているだけであって、EDが治るわけではありません。

あくまでも強制的に勃起させて性行為できるようにするための、最終手段だと考えるべきです。他のED治療法と比較すると、以下のような違いがあります。

陰茎海綿体注射と他ED治療との比較表

バイアグラなどの勃起薬に代わり陰茎海綿体注射をED治療として提供するクリニックもありますが、国内で承認されていない薬剤ということは、それだけのリスクがあるということです。

陰茎海綿体注射最大のリスクは、一生勃起しなくなる可能性があること。勃起不全で悩んでいたのに、まさか一生勃起しなくなるなんて…絶対に嫌ですよね。

そこでこの記事では、今まで10万本以上のペニスを診察してきた泌尿器科医の視点から、リスクの高い陰茎海綿体注射について詳しく解説していきます。

院長平山和秀の挨拶


1. 陰茎海綿体注射(ICI)とは、直接ペニスに薬剤を自己注射する勃起不全(ED)の治療法

陰茎海綿体注射(ICI:Intracavernosal Injection)とは、ペニスに直接薬剤を注射することで、強制的に勃起を引き起こさせる勃起不全の治療法のひとつです。

バイアグラなどの内服薬で効き目が出ていない方や、他の病気が理由で内服薬を服用できない方でも、確実に勃起不全のペニスでも勃起させることができる治療法として知られています。

使用するときは、以下の図のように、陰茎の根本から2cmほどのところに自己注射します。

陰茎海綿体注射の方法を説明した図

陰茎海綿体注射の概要を下表にまとめました。

勃起までの時間

約5〜15分

勃起持続時間

約45〜130分

痛み

痛い※

対象となる人

・バイアグラなどの内服薬(飲み薬)が効かない方

・狭心症や心筋梗塞の既往があったり、高血圧や糖尿病で内服薬が飲めない方

(ニトログリセリンを服用しているのでED治療薬と併用できない方)

薬剤

・プロスタグランジンE1(PGE1、プロスタンディン、アルプロスタジル)

・パパベリン

・フェントラミン

費用

テスト検査:8,800〜29,800円

※初診料含まず

 

薬剤料金:5,500〜11,000円

※薬剤の種類や容量によって大きく変動する

使い方

1.初診時はクリニックでテスト検査を受ける(検査料金あり)

 

2.性行為前に自分でペニスを支えて、太い血管のない陰茎の側面(根本から2cmあたり)を狙って注射針をすべてペニスに刺したうえで薬剤を注入する。

※回数を重ねるたびに麻酔なしでも痛みをほとんど感じないレベルまで軽減される

ただし、使われている薬剤は勃起不全なのか判断するための診断薬としては保険診療の範囲内ですが「勃起不全の治療」としては認可されていません。

そのため、基本的には継続使用する場合は保険適応外となるため、費用が高額になります。

カズ博多クリニック6つの特徴

2. 陰茎海綿体注射(ICI)で勃起する仕組み

陰茎海綿体注射で注入する薬剤は、血管を拡張させる作用があり、流れ込む血流を増加させて強制的に勃起させます。

通常は、性的刺激や興奮を感じたことで血流が増加し、ペニスに多くの血流が流れ込み留まることで勃起しています。

勃起不全の場合は、神経障害や血管障害、心理的要因などさまざまな要因でペニスに血流が集まらない・留まらないことで勃起できません。

しかし、陰茎海綿体注射によって、ペニスに流れ込み留まる血流を増加させることで、強制的に勃起させることができるのです。

陰茎海綿体注射を行う前後の海綿体の状態のイメージ

陰茎海綿体注射として主に使用されている薬剤には、以下のようなものがあります。

プロスタグランジンE1

血管を拡張して、血流を促進することで勃起を促す。

※最も一般的

パパベリン

血管を拡張して、血流を促進することで勃起を促す。

フェントラミン

血管の緊張を緩和して、血流促進を促す。

陰茎海綿体注射で使用する薬剤は、1種類の薬剤を単独で使う場合もあれば、医師の診断後に薬剤を組み合わせて処方される場合もあります。

どちらの場合も、基本的にはペニスの血管を拡張させてより多くの血流を受け入れられるようにすることで強制的にペニスを勃起させるのが陰茎海綿体注射の仕組みです。


3. 陰茎海綿体注射(ICI)の勃起効果は約1~2時間持続する

陰茎海綿体注射をペニスに打つと、約5〜15分後には勃起して、平均1〜2時間勃起が持続します。効果には個人差がありますが、少なくとも30分は勃起が続くと思って良いでしょう。

バイアグラなどの内服薬の場合は、服用して約1〜3時間後に徐々に効果が現れますが、すぐに勃起するというわけではありません。

あくまでも、効果が出ているタイミングでの勃起持続力がアップするというイメージです。

陰茎海綿体注射の効果の一覧

内服薬の場合は、性的刺激を受けて勃起した状態をキープしやすくなるという特徴がありますが、陰茎海綿体注射の場合は、性的な刺激を受けずとも強制的に勃起するのが大きな特徴です。

そのため、性行為の直前に自分でペニスに注射しなければいけません。

勃起させるために使う陰茎海綿体注射ですが、勃起不全で悩む方が勃起することに慣れるためにも1〜2週間毎に注射することで治療となるケースもあります。

カズ博多クリニック6つの特徴

4. 陰茎海綿体注射(ICI)の費用

陰茎海綿体注射にかかる費用は、以下のとおりです。

テスト検査料

8,800〜29,800円

※初診料含まず

薬剤料金

5,500〜11,000円

※薬剤の種類・調合・容量によって変動する

※上記の料金は、2026年5月時点での料金を参考にしています。

陰茎海綿体の自己注射を提供しているクリニックの多くが、注射器(シリンジ+薬剤)1本につきの料金設定をしています。

しかし、なかには薬剤とシリンジそれぞれで料金設定をしているクリニックもあるので要注意です。

また、10本まとめ買い・20本まとめ買い・30本まとめ買いなどで、まとめて購入することで単価を抑えることもできます。

基本的には「1回の勃起=5,500〜11,000円」かかると考えておくのが、おすすめです。


5. 陰茎海綿体注射(ICI)を使ってみた人の感想

実際に、長年勃起不全で悩んでいた方が陰茎海綿体注射を使ってみた感想についてみてみましょう。

【勃起不全の状態】

 

糖尿病がきっかけで15年ほど前から勃起不全になり、現在は他の病気や服用している薬との兼ね合いでバイアグラなどの内服薬が飲めない

15年以上、勃起不全で悩んでいた患者さまですが陰茎海綿体注射を打った直後から、ペニスに芯が戻りしっかりと勃起されたそうです。

「まだ、男としての機能を失っていない」ということを実感できたことで、少し自信を取り戻した…

実際に、自宅に戻られてから性行為直前に注射をすることで、しっかりと勃起させて性行為ができたようです。

しかし問題や不安がゼロだったわけではありません。複数回、自己注射を繰り返すなかで以下のようなトラブルがあり勃起効果も薄くなってしまいました。

・血管を避けて注射をしたが、間違えて尿道に打ってしまい激痛が残った。針を抜いても痛みは続くうえに、勃起効果が半減した

・いつも同じ方向から注射していたので、反対から注射したら大きく片方に曲がって勃起した

・性行為中にペニスの根本や、足の付け根などに突っ張るような違和感を感じた

2cmほどある注射針をペニスにブスッと全部刺さなければいけない…自己注射だからこそ、本当に針を刺した部分が正しいのかは判断できないのです。

実際にこの患者さまも、陰茎海綿体注射で勃起させられることは分かり男性としてのプライドや自信を取り戻すことはできたけれど、性行為のたびに5,500〜11,000円の注射を打つ…

お金もかかるうえに、注射での失敗が怖いので、注射を打つ時は慎重になるとおっしゃってました。


6. 陰茎海綿体注射(ICI)の最大のリスクは二度と勃起できない可能性があること

長年勃起できなかったペニスでも強制的に勃起させられるのが陰茎海綿体注射ですが、二度とペニスが勃起できなくなってしまうという最悪のリスクもあるので要注意です。

実際に、陰茎海綿体注射の副作用として以下があげられています。

陰茎海綿体注射の主な副作用

・持続勃起症(4時間以上)

・陰茎痛

・海綿体繊維化※

・不整脈

・めまい

・顔面紅潮

※参考:医療法人社団マイクロ会 銀座リブロ外科「陰茎海綿体注射(ICI治療)で治す勃起障害
※海綿体繊維化とは:本来は柔軟な海綿体の平滑筋が、固く萎縮してしまう状態を指す

副作用のなかでも、最も危険なのが持続勃起症…性的興奮とは関係なく、4時間以上ペニスが勃起したままになってしまうのです。

陰茎海綿体注射を打つと、100人に1〜6人という比較的高い確率で、勃起したまま収まらない症状が発生します。

持続勃起症になったペニスを放置してしまうと、ペニスの組織が壊死してしまい一生勃起できない状態になってしまうのです。

また、持続勃起症を治療するために溜まった血液を抜き出すシャント術などで外科的な治療をおこなう場合、ペニスに回復不能な損傷を与えてしまい今後一切勃起しなくなる可能性があります。

このように、一度持続勃起症になってしまうと非常に高い確率で、一生勃起しないペニスになってしまうのです。

ED治療のために我慢して陰茎海綿体注射を打とうと決心したのに、最悪の場合改善も見込めない…一生勃起しなくなってしまうリスクと背中合わせの、諸刃の剣なのが陰茎海綿体注射なのです。


7. 陰茎海綿体注射(ICI)は最終手段!ED治療目的ならまずはタダラフィルを試そう

強制的に勃起させる効果と一生勃起しなくなるリスクが常に背中合わせ…非常にリスクが高い最後の選択肢になるのが陰茎海綿体注射でした。

そんな一生勃起しなくなるリスクがある治療法を選ぶ前に、継続的に低容量勃起薬である「タダラフィル」を服用して日頃からペニスへ流れ込む血流改善を試してみるべきです。

ED治療の内服薬であるタダラフィルは、同じ内服薬のバイアグラなどと比較すると、以下のような違いがあります。

バイアグラ

レピトラ

タダラフィル

特徴

世界初のED薬で知名度が高い

即効性がある

副作用がマイルド

効果が出るまでの時亜

30分〜1時間

約30分

約1ヶ月

効果持続時間

約5時間

5〜10時間

24〜36時間

食事の影響

強く受ける

比較的受けにくい

受けない

バイアグラは「性行為で、今よりももっとパワーを発揮したい」という的に効果的な内服薬です。

タダラフィルの場合は、自然な効果なので日常生活のなかでも継続して服用していけます。

日常的にタダラフィルを飲むことで、血管が拡張されやすくなる体を作ることができるのです。

タダラフィルを服用したことによる勃起状態の違い

タダラフィルを毎日飲み続けることで、ペニスはもちろん体全体の血行改善に加えて、以下のような効果が期待できます。

タダラフィルの継続服用で期待できる効果

・血管内皮細胞の修復

・動脈硬化の改善

・男性ホルモン(テストステロン)アップ

・ペニスの萎縮防止 など

実際に、タダラフィルには長期服用で、血管の若返り(血管内皮機能の改善)がみられたという報告もあるのです。

体内の血管が若返ることで、ペニスに多くの血流が流れ込み・受け入れられるようになります。その結果、より自然に勃起しやすい状態に整えることができるのです。

※参考文献:Relationship between chronic tadalafil administration and improvement of endothelial function in men with erectile dysfunction: a pilot study


8. カズ博多クリニックの「リミッター解除法 X タダラフィル」で勃起効果をさらにアップ

日常的にタダラフィルを服用して血行不良改善することも重要ですが、正直なところ限界はあります。

そこで、さらに勃起効果、勃起力を上げたければ、カズ博多クリニックの「リミッター解除法」の施術を受けたうえで、タダラフィルを服用すべきです。

実はペニスにはどれだけたくさんの血流が集まっても、サイズが大きくなることを邪魔しているリミッターが存在しています。

たとえば魚肉ソーセージを包んでいるフィルムのように、どれだけ中身(魚肉)をギュウギュウに詰めたとしても大きく膨らめない膜のようなものがあるのです。

中身を包んでいるフィルムを取り除いてしまえば、より多くの血流があるまるのと比例するように、以下の事例のようにペニスは最大限まで大きくなります。

グランセンサー解除法によってサイズアップした症例 症例写真閲覧の警告
グランセンサー解除法によってサイズアップした症例

上記の事例写真は、当院で人気のグランセンサー解除法を受けられた患者さまの、手術直後のお写真です。

当院では、ここまでサイズアップを実現できた患者さまにも、より大きくサイズアップするために術後こそ低容量勃起薬タダラフィルの日常的な服用をすすめています。

グランセンサー解除法で、ペニスの血管に限界を作っていたリミッターを取り除いているので、タダラフィル服用による血管拡張効果もアップするのです。

「もっとしっかり芯があって、昔のように勃起させたい」と強く思うのであれば、ぜひ当院・カズ博多クリニックのリミッター解除法も併せてご検討してください。

当院・カズ博多クリニックでは、3つのリミッター解除法の施術と継続服用できるタダラフィルを処方しています。

勃起不全で悩む男性を、無理やりペニスを勃起させるその場しのぎの治療ではなく、根本原因を解消できるよう全力でサポートしますので、ぜひご活用ください。

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9. まとめ

この記事では、陰茎海綿体注射について詳しく解説してきました。

ペニスを強制的に勃起させられる陰茎海綿体注射ですが、根本的なEDの原因解消には至りません。あくまでも無理やり勃起させることで、性行為を可能にするのが主な目的です。

もちろん、継続して陰茎海綿体注射をすることで勃起力が上がるという仮説もあるようですが…正直なところ、その場しのぎの治療といえるでしょう。

陰茎海綿体注射を打つと、高い確率で4時間以上ペニスが勃起したままになってしまうリスクもあります。そして勃起したままの状態を治すための外科治療によって、一生勃起しなくなってしまう…そんな悪循環に陥ってしまうのです。

あくまでも、一生勃起しなくなるリスクが高い陰茎海綿体注射は、ED治療の最後の選択肢。

その前に、ペニスのリミッター解除やタダラフィルの継続服用で、体内の血行を改善させてペニスが勃起しやすい環境を整えることを試してみてください。

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名称カズ博多クリニック
住所

〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前4丁目4-20 舩津ビル1F
※JR博多駅博多口より徒歩5分/ 駅前4丁目バス停下車 徒歩1分

電話番号 092-600-4666
営業時間平日11:00-20:00 / 土日祝10:00-19:00
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